修学旅行が終わると、多くの学校で出されるのが「感想文の課題」。
感想文は、「自分が何を感じたか」を素直に伝えることが大切な文章。
だからこそ、“どんなことに心が動いたのか”が伝わるように書くのがポイントになります。
とはいえ、
「感想文をどんな風に書いたらいいか全然分からない…。」
と感じている中学生も少なくないと思います。
そこでこの記事では、修学旅行の感想文の書き方や例文などをご紹介します。
スラスラ書けるようになるヒントが満載なので、ぜひ参考にしてみてください。
中学生向け修学旅行の感想文|基本の流れ

修学旅行の感想文を書くときは、まずは流れをおさえてから考えると、スムーズに書けるようになります。
なのでここでは、感想文を書くときの「3つのステップ」を紹介します。
ステップ①:印象に残ったできごとを決める
まずは、「修学旅行で一番心に残った出来事」を1つ選びましょう。
全部の出来事を書こうとすると、まとまりのない感想文になってしまいます。
思い出してみてください。
- 「バスの中でみんなと歌って楽しかった」
- 「夜の自由時間で友だちと仲良くなった」
など、小さなことでもOKです!
あなたが“なんか印象に残ってるな”と思ったことを1つ選ぶのがポイントです。
ステップ②:そのときの気持ちを思い出す
次に、その出来事があったときの自分の気持ちを思い出してみましょう。
たとえば、
「ちょっとこわかったけど楽しかった」
「なんだかほっとした気持ちになった」
など、その時にどんなふうに心が動いたのかを自分の言葉で考えてみてください。
感想文では、「事実」よりも「気持ち」が大切です。
気持ちを書くと、読んだ人にもあなたの思いが伝わる文章になります。
ステップ③:気づいたこと・思ったことを書く
最後に、「その出来事を通して、何を考えたか」「どんなことに気づいたか」をまとめてみましょう。
たとえば…
「昔の人の知恵は、すごいと感じた」
「友だちと協力するって、楽しいだけじゃなく大切なことだと思った」
など、自分なりの気づきや考えを書いてみると、感想文に深みが出ます。
ここまでできたら、もう感想文の「中身」はほとんど完成です!
あとは、この3つを順番につなげて文章にするだけ。
気楽に、あなたの思ったことを素直に書いていきましょう。
修学旅行の感想文の書き出し方のコツ【中学生向け】

感想文を書くときに、一番悩むのが「書き出し」ですよね。
「どうやって始めればいいの?」と手が止まってしまう人も多いと思います。
でも安心してください。書き出しには、いくつかのパターンがあります▼
- 印象に残ったことから始める
- 場所+楽しみにしていた気持ちから始める
- 一番伝えたいことから始める
- 全体の印象・まとめから始める
それぞれのコツや例文は、以下の記事でくわしく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
修学旅行の感想文に使える表現・フレーズ20選
「気持ちをどう書けばいいのかわからない…。」
そういう方のために、修学旅行の感想文にぴったりな言い回しを、気持ちごとに分けて紹介します。
驚いたとき・感動したとき
- 「思わず〇〇と言ってしまいました」
- 「〇〇を見た瞬間、息をのむほど美しかったです」
- 「こんなにすごいとは思っていませんでした」
- 「〇〇の迫力に、とても感動しました」
- 「実際に見て、写真とはぜんぜんちがうと感じました」
楽しかったとき・うれしかったとき
- 「〇〇して、とても楽しい時間をすごしました」
- 「〇〇と一緒に過ごせて、心がほっこりしました」
- 「みんなの笑顔があふれていて、うれしい気持ちになりました」
- 「忘れられない思い出になりました」
- 「時間があっという間にすぎるほど楽しかったです」
気づいたこと・学んだことを書くとき
- 「〇〇を通して、〇〇の大切さに気づきました」
- 「この体験をきっかけに、〇〇という考えがうまれました」
- 「昔の人の知恵に、あらためておどろきました」
- 「もっと〇〇について知りたいと思いました」
- 「ただの観光じゃなく、たくさんの学びがありました」
まとめ・しめくくりで使えるフレーズ
- 「この修学旅行で学んだことを、これからの生活にも生かしていきたいです」
- 「この経験をずっと心に残しておきたいと思います」
- 「また〇〇に行ってみたいと思いました」
- 「友だちといっしょにすごした時間は、一生の宝物です」
- 「修学旅行でしかできない、特別な体験ができました」
修学旅行の感想文を書くときに気をつけたいポイント

ここでは、感想文を書くときに気をつけたい大切なポイントを紹介します。
出来事をただ並べるだけにしない
「〇〇に行って、〇〇を見て、〇〇を食べて…」
と、やったことを順番に書くだけでは、日記みたいな文章になってしまいます。
感想文でいちばん大切なのは、「そのとき、自分がどう感じたか」を書くこと。
いろいろな出来事の中でも、
- 特に心に残ったこと
- 強く印象に残った場面
にしぼって、そのときの気持ちをくわしく書いてみましょう。
そうすると、読む人にもあなたの気持ちが伝わりやすくなりますよ。
すべてを説明しすぎない
感想文は、すべてを正しく説明する文章ではありません。
細かいことまで説明しすぎると、「気持ち」より「説明」が目立ってしまって、感想文らしさがなくなってしまいます。
たとえば、
「清水寺は高くて、大きくて、階段が多くて…」
と説明するよりも、
「清水寺の高さに思わず足がすくんだけど、それもふくめて楽しかった!」
と書いた方が、そのときの気持ちがしっかり伝わります。
中学生向け|修学旅行の感想文の例文

修学旅行の感想文を書くときに役立つ、例文を2つ紹介します。
書き方の流れやポイントをふまえた内容なので、ぜひ参考にしてみてください。
修学旅行の感想文の例文1.「テーマ:京都」
修学旅行でいちばん心に残っているのは、京都の清水寺を見学したときのことです。
学校の授業や教科書、テレビなどで何度も見たことがあったので、「きっとこんな感じだろう」と思っていました。
でも、実際にその場に立ってみると、思っていた以上に大きくて高くて、とてもびっくりしました。
木でできた大きな建物が、あんな高い場所にしっかりと建てられていることに感動しました。
「昔の人はすごいな」「どうやって作ったんだろう」と、見ながらずっと考えていました。
清水の舞台から下を見おろすと、京都の町が広がっていて、まるで映画の中に入りこんだような気分になりました。
その場所に立っていると、ただ観光しているというよりも、歴史の中に入りこんだような、不思議で静かな気持ちになりました。
「昔のもの=古い」ではなく、「長い間大切にされてきた、大事なもの」なんだと感じました。
これからは、有名な場所をただ見るだけではなく、その背景や作られた意味にも目を向けていきたいと思います。
修学旅行の感想文の例文2.「テーマ:奈良公園」
今回の修学旅行を終えて、自分の中で一番印象に残っているのは、奈良公園の鹿です。
私が奈良公園を訪れたとき、鹿がたくさん集まっており、実際にふれ合うことができました。
写真やテレビで見たことはありましたが、実際に近くで見ると、想像していたよりも人なつっこくて、おどろきました。
鹿せんべいを買って差し出すと、すぐに何頭もの鹿が集まってきて、「えっ、こんなに来るの!?」とびっくりして、思わず笑ってしまいました。
なかには、おじぎをしてからせんべいを食べる鹿もいて、そのしぐさがとてもかわいくて印象に残りました。
友だちと一緒に笑いながら鹿とふれ合った時間は、とても楽しかったです。
実際にふれてみて、奈良の人たちが長い間、鹿を大切にしてきた理由が少しだけわかったような気がしました。
鹿が安心して人のそばにいる様子を見て、なんだか心があたたかくなりました。
この体験を通して、動物や自然をもっと大切にしようという気持ちが強くなりました。
もしまた奈良に行く機会があったら、今度はゆっくりと鹿たちを観察してみたいと思います。
まとめ
今回は、中学生向けに、修学旅行の感想文の書き方や例文などをご紹介しました。
修学旅行の感想文は、上手に書こうとするよりも、自分の気持ちを正直に書くことがいちばん大切です。
- 「何が心に残ったのか」
- 「そのときどう感じたのか」
- 「そこから何に気づいたか」
を意識すれば、自然と自分らしい文章になります。
今回紹介した書き方の流れやフレーズ、例文を参考にしながら、あなたにしか書けない感想文を書いてみてくださいね。