作文・感想文

高校生向け修学旅行レポートの書き方ガイド|例文や注意点をやさしく解説

修学旅行レポート|高校生向けの例文・書き方 作文・感想文
記事内に広告が含まれています。

修学旅行が終わったあとに待っている「レポートの提出」。

レポートは、作文や感想文とは異なり、

「実際に見たことや学んだことをもとに、自分の考えを整理してわかりやすくまとめる文章」

を指します。

そのため、

「レポートをどのように書けばいいのか全く分からない…。」

と、悩んでいる高校生も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、高校生向けに、修学旅行レポートの書き方について、やさしく解説します。

実際に使える構成のコツや例文などを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

スポンサーリンク

高校生向け|修学旅行レポートの基本構成

まず、レポートを書くときに意識したい4つの基本構成をわかりやすく紹介します。

ポイントを押さえれば、自分の体験や気づきをしっかり伝えられるレポートが書けるようになります。

① 目的・テーマ

レポートの最初は、「なぜ、その場所に行ったのか」をちゃんと書くのが大事です。

たとえば、

  • 「歴史を学ぶため」
  • 「自然にふれるため」
  • 「文化を体験するため」

など、学校で決められたテーマがありますよね。

なので、「何のための旅行だったのか」を意識すると、レポートにまとまりが出てきます。

例文

今回の修学旅行では、京都を訪れました。テーマは「日本の伝統文化を体験し、理解を深めること」です。

② 見学内容の説明(事実)

ここでは、「何を見たか・どんな体験をしたか」を事実ベースで書きます。

大事なのは、自分の感想よりも「そのとき何があったか」をハッキリさせることです。

たとえば、

  • 「どこで何を見た」
  • 「何を聞いた」
  • 「どんな順番で回った」

みたいに、行動を思い出してまとめてみましょう。

写真を見返したり、パンフレットを見たりすると記憶がよみがえるはずです。

例文

和菓子作り体験では、最初に講師の職人さんから和菓子の歴史や使われる素材、季節との関係についての説明がありました。その後、実際に練り切りという柔らかい餡を使った上生菓子を自分たちで成形しました。

③ 自分の考察・学び

ここは、自分の気持ちや考えを書くところです。

たとえば、

  • 「納得したこと」
  • 「意外だったこと」
  • 「今まで気づかなかったこと」

などを思い出してみてください。

「なぜそのように感じたのか」といった点まで書けると、より深みのある内容になります。

正解にこだわらず、自分の素直な気持ちや考えを、自分の言葉で丁寧に表現することが大切です。

例文

実際に体験してみると、和菓子作りには見た目以上に集中力と丁寧さが必要であることを感じました。

④ まとめ(今後に活かしたいこと)

最後は、旅全体の振り返りをしましょう。

たとえば、

  • 「この旅行で何を得たか」
  • 「どんな意味があったか」
  • 「最初の目的とつながったか」

をまとめる感じでOKです。

シンプルでもいいので、

  • 「行ってよかったと思うこと」
  • 「これから〇〇をしてみたい」

という気持ちで締めくくると、自然な終わり方になります。

例文

今回の和菓子作り体験を通して、ただ見るだけでなく「自分の手で体験すること」が学びを深める大きなきっかけになると感じました。

スポンサーリンク

修学旅行レポートを書く前に高校生が意識したいポイント

修学旅行レポートを作成するにあたって、事前にいくつかの準備を行うことで、より分かりやすい内容に仕上げることができます。

ここでは、書き始める前に意識しておきたい3つのポイントをご紹介します。

メモを整理しよう

修学旅行では、多くの情報に触れる機会があり、

  • 見学した施設・展示
  • 現地での説明
  • 友人や先生との会話

などが頭に残っていると思います。

しかし、いざレポートを書こうとしたときに、何から書けば良いか分からなくなってしまう場合もあります。

なので、まずは旅行中に記録していたメモや資料、撮影した写真などを整理

箇条書きでも構いませんので、ノートやメモ帳にまとめておきましょう

そうすれば、レポートを書く際、文章を組み立てやすくなります。

テーマを1つにしぼる

修学旅行では、さまざまな体験や学びがあります。

しかし、それらをすべて1つのレポートに詰め込んでしまうと、文章にまとまりがなくなり、何が言いたいのかわかりにくくなってしまいます。

そこで重要なのが、「レポートの中心となるテーマを1つに絞ること」です。

たとえば、

  • 「平和について考えたこと」
  • 「地域の伝統文化に触れて感じたこと」

など、一番印象に残ったことを1つ選んで、それを中心にまとめると、まとまりのあるレポートになります。

テーマ選びに迷った場合は、

「この修学旅行を通して、最も心に残ったことは何か?」

を自分自身に問いかけてみると、自然と方向性が見えてくるでしょう。

スポンサーリンク

高校生向け修学旅行レポートの例文

ここでは、高校生向けの修学旅行レポートの例文を2つ紹介します。

  • 「レポートをどう書き始めればいいのか分からない…。」
  • 「文字数が足りるか心配…。」

そんなふうに感じている人のために、400文字程度の短めの例と、600文字のやや長めの例を用意しました。

自分の体験や気持ちが伝わるように、自分らしい言葉で工夫して書いてみてください。

短めの修学旅行レポート例文(文字数:433)

テーマ:長野県の上高地

今回の修学旅行では、長野県の上高地を訪れ、美しい自然の中でさまざまな体験をすることができました。

普段の生活では見ることのできない、澄んだ川の流れや雄大な山々の景色にふれ、自然の素晴らしさとともに、その大切さを改めて感じました。

特に印象に残ったのは、地元ガイドの方による自然観察ツアーです。

上高地に生息する動植物の説明を聞きながら歩く中で、人間の活動が自然にどのような影響を与えているのかを学びました。

例えば、観光客の増加によってごみや土壌の劣化が問題になっていると知り、自分たちが自然とどう関わっていくべきかを考えるきっかけとなりました。

自然は見るだけで癒される存在であると同時に、守らなければ失われてしまうものだと実感しました。

今後は、自分の日常の中でも環境への配慮を意識して行動していきたいと思います。

今回の修学旅行は、自然の美しさとともに、環境保全について考える貴重な体験となりました。

仲間とともに学び、語り合った時間も含めて、忘れられない思い出となりました。

やや長めの修学旅行レポート例文(文字数:810)

テーマ:鹿児島県の屋久島

今回の修学旅行では、鹿児島県の屋久島を訪れました。

屋久島は、世界自然遺産にも登録されている自然豊かな島で、島全体が森に包まれているような場所です。

事前に写真や映像で見ていたつもりでしたが、実際に足を運ぶと、目に映る景色も空気のにおいもまったく違い、大自然の中に入ったという感覚が強く残りました。

中でも特に印象的だったのは、樹齢数千年とも言われる「縄文杉」までのトレッキング体験です。

片道5時間以上かけて森の中を歩き、やっとたどり着いた縄文杉の姿は、これまでに見たどんな木よりも大きく、力強さと神秘的な雰囲気を感じさせるものでした。

途中の道では、苔むした岩や小川、野生の動物などが次々に現れ、まるで物語の中に迷い込んだような感覚になりました。

トレッキング中、ガイドの方から屋久島の森林がいかに繊細なバランスで成り立っているかという話を聞きました。

大量の雨が降ることで植物が豊かに育ち、倒木の上にまた新しい命が育つ「倒木更新」など、屋久島特有の自然の循環があると知り、自然の生命力の強さと、それを守る難しさの両方を感じました。

この体験を通して、私は自然の中にある命のつながりを実感しました。

そして同時に、それを壊さないために人間がどれほど注意深く関わっていく必要があるのかということも学びました。

観光客が増えることで道が荒れたり、ごみが放置されたりすると、屋久島の自然は簡単に傷ついてしまうそうです。便利さや楽しさだけを求めるのではなく、「この自然を次の世代にも残したい」という気持ちを持つことが大切だと思いました。

これからは、自分の生活の中でも環境に配慮した行動を心がけたいと思います。

たとえば、使い捨てのものを減らしたり、自然の中ではルールを守って行動したりすることなど、小さなことでも意識していきたいです。

今回の修学旅行は、自然の美しさと偉大さ、そしてその背後にある繊細なバランスについて考える貴重な機会となりました。

スポンサーリンク

まとめ

今回は、高校生向けに修学旅行レポートの書き方や例文をご紹介しました。

修学旅行レポートは、自分が体験したこと・学んだことをもとに、しっかりと考えをまとめる文章です。

難しそうに感じるかもしれませんが、

  • まずはテーマを1つにしぼる
  • 「見たこと(事実)」と「思ったこと(感想)」を分けて書く
  • 自分の言葉で、正直に感じたことを書く

この3つを意識すれば、読みやすくて伝わるレポートが書けます。

「ちゃんと伝えたい」という気持ちを大切にしながら、落ち着いて一つずつ書いてみましょう。

ちなみに、以下の記事では、レポート・作文などの題名や例文についてまとめているので、良ければ参考にしてみてください。

スポンサーリンク