小学校、中学校、高校の学生が卒業に向けて作成する「卒業文集」。
そのテーマとして、「修学旅行」を選ぶ方も多いはず。
ただ、いざ書こうと思っても、
修学旅行のエピソードを卒業文集に書くには、どんな風に書けばいいか分からない…。
と悩む人もいるかもしれません。
そこで当記事では、卒業文集で修学旅行を題材にした時の書き方のコツをお伝えします。
また、参考となる具体的な例文も用意しておりますので、ぜひ活用してみてください。
修学旅行をテーマにした卒業文集の書き方のコツ
修学旅行について書く場合、以下の順番で書いていくことを検討してみてください。
- どこの地域・都市へ行ったのか
- 旅行先で体験した具体的な出来事を紹介
- 旅行経験からどんなことを学んだか
- 得た教訓を今後の人生でどう使うのか
順番に説明していきます。
どこの地域・都市へ行ったのか
修学旅行の卒業文集を書き始める際、まずは旅行の行先を書きましょう。
書き始めの例としては、以下のようなものがあります▼
- 中学校3年間を振り返って、まず最初に思い出すのは、○○への修学旅行です。
- 小学校での思い出で心に残っているのは、○○への修学旅行です。
- 高校時代、最も心に残る出来事は、○○への修学旅行でした。
- 中学3年に行った○○への修学旅行は、私の中で特別なイベントでした。なぜなら…。
- 中学校生活の中で、最も印象深い出来事は修学旅行です。その理由は…。
- 高校2年生の時に行った○○への修学旅行。あの経験は、学生時代の私を成長させてくれました。
- 高3で行った○○への修学旅行で、私はかけがえのない経験を得ることができました。まず、一つ目に…。
- 中学3年で行った○○への修学旅行。僕は多くのことを学習しました。
※○○は全て地域、都市名です(例:東京、沖縄、京都など)
卒業文集に載せる文章なので、
- 「○○(中学、高校など)3年間を振り返って」
- 「一番心に残ったのは○○へ修学旅行に行ったこと」
- 「○○(中学、高校など)生活で一番思い出に残っているのは」
といったフレーズを使い、最初の書き出しをするのが良いかもしれません。
旅行先で体験した具体的な出来事を紹介
旅行先でどんなエピソードがあったのか、具体的な内容を書きましょう。
ただ、ここで勘違いしないで欲しいのは、修学旅行に行った当日の話だけを書かなくてもいいということ。
つまり、簡単に言うと、
- 修学旅行前にどのような経緯でスケジュールを立てたのか
- 班行動の行き先をどのように決めたのか
- スケジュールを立てる前にどんな話し合いをしたか
- どんなことで悩んでいたか
などの内容も書いていいということ。
もちろん、「修学旅行に行った当日の話の方が具体的に書ける!」というなら、それだけでもオッケーです。
ただ、
「修学旅行の準備やスケジュール作りが、すごく大変だったなぁ…」
ということであれば、その経験も文章にしてみましょう。
そうすることで、他の人とは違う「修学旅行エピソード」を書くことができ、新鮮な内容を提供できるかもしれません。
エピソード例を以下にご紹介します▼
■準備段階の内容
- 荷物を最小限に抑えるためにどんな工夫をしたのか
- 何を準備して、家族とどんな相談をしたのか
■班の自由行動の計画時
- 班のメンバー間でどんな意見が出たのか、納得するために何を話し合ったのか
- 交通手段、時間の制限でどんな風に悩んだのか
■移動時で体験したこと
- 電車・バスの中で友達と話したこと、遊んだこと、共有したこと
- 電車・バスから見た景色、印象的だった景観
- 初めて新幹線に乗った感想、そのスピード感など
■グルメでの体験
- その地域でどんな料理を食べたのか、その感想やエピソード
- 自分の住んでいる地域とは異なる食文化があったか
■観光地での体験
- 海、山、川など自然と触れ合った時の感想
- 城、寺院などを訪れた時の感想
■宿泊先でのエピソード
- 初めてホテルに泊まった時の感想
- どんなサービスを受けたのか
- 同級生とどんな時間を過ごしたのか
このように修学旅行のひとつひとつを思い出せば、書くことはたくさんあると思います。
ちなみに、エピソードの書き方としては、
- 1つのエピソードだけを集中的に書く(例:観光地での体験のみを書く)
- 2,3個のエピソードを書く(例:移動時、グルメ、宿泊地の3つを書く)
このどちらかを選択するといいかもしれません。
もし、文字数が足りないようであれば、エピソードをさらに増やすことで問題ないでしょう。
旅行経験からどんなことを学んだか
旅行先で何を学ぶことができたかを書いてみましょう。
「そんなこと言われても、なんて書けばいいか分からないんだけど…。」
こういう方は多いと思われます。
なので、下記に具体的な例を出しますので、参考にしてみてください▼
■修学旅行について
- 「新しい場所を見つけたり、友達との仲を深めたりする楽しさと共に、自分で計画を立て行動する自立の重要さを学習しました。」
- 「ルールを守ることでスムーズに活動できることを体験し、社会での基本的なルールを学びました。」
■リーダー(班長)について
- 「班長として、みんなが楽しめるように計画を立てる方法を学び、どうやってみんなをまとめられるかを学びました。」
- 「意見が合わないときにどう班をまとめるかを学び、困難を乗り越える力をつけました。」
■班行動について
- 「修学旅行では、私たちが自分たちで行動計画を作りました。このとき、どうやって時間を上手に使うか、お金をどれくらい使うかを考えることが大切だと学びました。」
- 「バスや電車の時間を調べることで、時間を無駄にしない方法や、情報をちゃんと理解する方法を学びました。」
- 「みんなで協力して動くことの大切さを感じ、チームでうまく動くためのスキルが身につきました。」
■観光地について
- 「古い城や寺を訪れて、その場所の歴史を学び、なぜ歴史を大切にするべきかを理解しました。」
- 「美しい自然公園や海岸を散策しながら、自然を守ることや、その地域独自の文化の重要性を学びました。」
■観光地で何かを体験した
- 「自分たちの手で地元の工芸品を作る体験をして、ものを作る楽しさや、完成したときのうれしさを味わいました。」
得た教訓を今後の人生でどう使うのか
最後に、修学旅行で学んだことをこれからどう生かしていくかを考えてみましょう。
基本的な書き方としては、
- 「修学旅行で○○を学んだ」
- 「なので、○○(将来、進学後など)は○○〇を大切にしていきたい(活かしていきたい)です。」
といった感じで書くと良いかもしれません。
具体的な例を以下に記します▼
- 「修学旅行で時間を上手に使う方法を学んだので、これからの高校生活でもその方法を使ってみます。」
- 「自分で色々と管理する力をつけたので、これから自分のことは自分でしっかりと管理して、困難なことにも挑戦していきます。」
- 「修学旅行で友達と助け合ったことを忘れずに、これからも家族や友達と支え合う関係を今後もしっかりと大切にしていきます。」
修学旅行をテーマにした卒業文集の具体的な例文3選
「最初から最後まで書かれた例文があれば見たい!」
という方のために、修学旅行を題材にした例文を3つご紹介します▼
例文①:修学旅行での大切な学び
■タイトル:「修学旅行での大切な学び」
高校時代、最も心に残る出来事は、京都への修学旅行でした。
この旅行では、自分自身の新しい一面を発見するとともに、多くの価値ある経験をしました。
まず、旅行の準備段階から学ぶことがありました。
私たちの班は、どの寺院や神社を訪れるかを決め、効率的なルートを計画しました。
ただ、地図アプリを使って距離や移動時間を計算することが大変で、全員が納得するプランを作成するために何度も話し合いました。
この話し合いが何時間も続いたため、とても疲れたことが印象に残っています。
しかし、予定を立てるために何を考えるべきなのか?を知る良い機会になりました。
次に、修学旅行での生活についてですが、本当にクラスのみんなと一緒に行動する時間が多かったです。
毎日が決まったスケジュール通りに進むよう、みんなで協力しました。
ですが、特に観光地での待ち時間が多くて、スムーズに移動するのが意外と大変だったんです。
この時の経験から、自分の時間を管理するだけじゃなく、グループ全員が快適に過ごせるよう考えることを学びました。
そして、私は副班長として班長のサポートをする役割も担っていました。
これが結構大きなチャレンジで、メンバー全員が快適に過ごせるように気を配ることで、リーダーシップの重要性やプレッシャーも実感しました。
みんなが協力して一緒に行動することの大切さも、この修学旅行で改めて感じることができました。
計画を立てたり、チームで協力したりするスキルは、高校生活はもちろん、これからの人生でもすごく役立つと思います。
これらの経験は、今後の人生においても自分をしっかりと支えてくれるはずだと感じています。
例文②:忘れられない北海道の修学旅行
■タイトル:「忘れられない北海道の修学旅行」
高校3年生の春、私たちは修学旅行で北海道に行きました。
北海道の広々とした大自然の中での体験は、私にとって新鮮でワクワクするものでした。
特に印象に残っていることは、3つあります。
1つ目は、旭山動物園での動物観察です。
北海道にしかいない希少な動物たちを間近で見ることができ、特にエゾシカやタンチョウ鶴に感動しました。
寒い地域に生息する動物たちの生態について学び、自然の厳しさと動物たちの生命力を感じることができました。
2つ目は、洞爺湖です。
景色が美しく、水の透明度が高いことに驚きました。
私たちはカヌーに挑戦し、実際に湖を漕ぎながら洞爺湖の自然を体全体で感じることができました。
友達と一緒に協力してカヌーを進めるのは、とても楽しく、達成感がありました。
最後は、白い恋人パークです。
ここでは、有名な白い恋人のビスケットを作る工場見学をしました。
実際にビスケットの製造過程を見ることができ、最後には試食もあり、とても美味しかったです。
また、自分たちでビスケット作りにも挑戦し、オリジナルのビスケットを作ることができたのは、特別な体験でした。
この修学旅行で、北海道の大自然や文化に触れることができ、自然の大切さを学びました。
なので、大人になっても、自然を守っていくことの大切さを周りに伝えていきたいです。
例文③:青い海と白い砂、沖縄の思い出
■タイトル:「青い海と白い砂、沖縄の思い出」
私たち高校3年生の春に訪れた沖縄での修学旅行は、一生忘れられない体験となりました。
沖縄の鮮やかな風景、温かい文化、そしてユニークな体験は、今でも私の心に深く刻まれています。
一番最初に印象に残っているのは、「沖縄美ら海水族館」の訪問です。
水槽には、迫力満点のジンベイザメや色とりどりの熱帯魚が泳ぎ、海の生物の多様性と美しさに圧倒されました。
特に、サンゴ礁については、サンゴが作る生態系とその繊細さについて学び、環境保護の重要性が身に染みて感じられました。
次に、伝統的な琉球村を訪れたことも印象的でした。
琉球村では、沖縄の伝統的な家屋や工芸を間近に見ることができ、古き良き時代の生活に触れることができました。
そこで体験した三線の演奏やシーサー作りのワークショップは、文化への理解を深める貴重な機会となりました。
最後に忘れられないのは、マリンスポーツを満喫した恩納村のビーチです。
シュノーケリングで色鮮やかな魚たちと泳ぎ、美しい海の中の世界を体験しました。
友達と一緒に新しい挑戦を楽しむことで、仲間との絆も一層深まりました。
この修学旅行を通じて、私は自分自身の成長を感じることができました。
そして、沖縄の自然と文化の素晴らしさを学びながら、いかにこれらを次世代に継承していくかの大切さを改めて認識しました。
これから大人になっていく中で、この貴重な経験を生かし、多くの人に自然や文化の価値を伝えていきたいと強く思います。
まとめ
今回は、修学旅行をテーマにした卒業文集の書き方のコツと例文についてご紹介しました。
修学旅行をテーマにしたのであれば、
- どこの地域・都市へ行ったのか
- 旅行先で体験した具体的な出来事を紹介
- 旅行経験からどんなことを学んだか
- 得た教訓を今後の人生でどう使うのか
この順番で書いていきましょう。
主に、「具体的な出来事」を中心に書いていけば、文字数を増やすこともそう難しくないかもしれません。
もし、書いている途中で何を書けばいいか分からなくなってしまったら、再び当記事の例文などを見て、参考にしていただけたら幸いです。