お子さんの体調不良や学校生活で気になることがある時、保護者が学校に電話をかける場面は少なくありません。
けれども、いざ電話をかけようとすると、
- 「どうやって話せばいいの?」
- 「まずは何て名乗ればいいのかな…?」
と戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、保護者が学校に電話する時の正しいかけ方や名乗り方を、例文も交えてわかりやすくご紹介します。
落ち着いて学校とやりとりができるよう、ぜひ参考にしてみてください。
保護者が学校に電話する時の基本マナーと心構え

ここでは、電話をかける前に確認したいポイントや、準備しておくと安心なことについて、わかりやすくお伝えします。
電話の前に確認すること
まず、電話をかける前に「何を伝えたいのか」をはっきりさせておくことが大切です。
たとえば、
- 欠席や遅刻の連絡
- 先生への相談や確認事項
- 学校行事についての問い合わせ
など、電話の「要件」を事前に整理しておくと、話がスムーズに進みます。
また、できれば「誰と話したいのか」も考えておきましょう。
担任の先生なのか、教頭先生なのか、それとも事務の方なのか。
相手によって伝え方や話す内容も変わってきます。
かける時間は「授業中」を避けるのがマナー
学校では、授業の時間が大きくスケジュールを左右します。
授業中は、先生方も子どもたちも教室にいて、電話に出るのが難しいことが多いため、できるだけ授業時間は避けましょう。
一般的に、以下のような時間帯が比較的電話しやすいとされています。
時間帯 | 備考 |
---|---|
8:00〜8:30 | 登校前で先生に比較的つながりやすい |
12:00〜13:00 | 昼休み |
15:00以降 | 放課後の時間帯(※学校による) |
学校や学年によって異なる場合があります。可能ならプリントや学校からのお知らせで確認しておくと安心です。
どうしても授業中に電話しなければならない場合は、
「お忙しい時間に申し訳ありません」
とひと言添えるだけでも、印象が良くなります。
メモを用意しておくと安心
電話は、緊張してしまうと、
「言いたいことが飛んでしまった…」
ということがよくあります。
そのため、事前にメモを用意しておくのがおすすめです。
- 自分の名前(保護者の名前)
- 子どもの名前、学年、クラス
- 伝えたい内容の要点
- 質問したいこと
- 相手の名前を聞いて書き留めるスペース
特に、電話を終えた後に「誰と話したのか」を忘れないように、相手の先生の名前もメモしておくと、次回以降のやりとりがスムーズになります。
電話は顔が見えない分、焦ってしまうこともあるかもしれません。
ですが、メモがあれば落ち着いて話せますし、言い忘れも防げるので安心です。
【例文】学校に電話する時の保護者の名乗り方

ここでは、よくあるシチュエーション別に5つの名乗り方について、例文付きでご紹介します。
どの場面でも、
「学校名・学年・クラス・子どもの名前・保護者の名前」
をセットで伝えると丁寧です。
例文①:欠席・遅刻・早退の連絡
「お忙しいところ失礼します。〇〇小学校〇年〇組、△△(子どもの名前)の母(父)の□□と申します。担任の□□先生は、いらっしゃいますでしょうか?」
担任の先生に代わってもらえたら:
「本日、子どもが発熱のため、欠席させていただきます。よろしくお願いいたします。」
例文②:忘れ物や持ち物についての問い合わせ
「こんにちは。〇〇小学校〇年〇組、△△の母(父)の□□と申します。担任の□□先生はいらっしゃいますでしょうか?」
担任の先生に代わってもらえたら:
「持ち物について確認したいことがありまして、お時間よろしいでしょうか?」
例文③:学校生活や友人関係の相談
「お世話になっております。〇〇小学校〇年〇組、△△の母(父)の□□と申します。担任の□□先生に少しご相談があり、お電話いたしました。いらっしゃいますでしょうか?」
担任の先生に代わってもらえたら:
「子どもの学校生活のことで少し気になることがありまして、少しだけお時間いただけますか?」
例文④:ケガや体調不良など緊急時の連絡
「お忙しいところ失礼します。〇〇小学校〇年〇組、△△の母(父)の□□と申します。担任の□□先生はいらっしゃいますか?」
担任に代わってもらえたら:
「実は子どもが先ほどケガをしまして、至急ご連絡させていただきました。」
例文⑤:お礼や伝言を伝えたい時
「こんにちは。〇〇小学校〇年〇組、△△の母(父)の□□と申します。□□先生にお礼をお伝えしたく、お電話いたしました。いらっしゃいますでしょうか?」
先生が不在の場合は:
「では、お手すきの際に□□先生にお伝えいただけますでしょうか。よろしくお願いいたします。」
【よくあるQ&A】保護者が学校に電話した時の疑問について

ここでは、保護者の方からよくある疑問について、わかりやすくお答えします。
Q1:先生が不在の場合は?
学校に電話をしても、担任の先生が授業中だったり、席を外していたりして不在の場合があります。
そんな時は慌てず、電話に出た先生や事務の方に、
「□□先生が戻られましたら、折り返しお電話をいただけますでしょうか。」
と伝えれば大丈夫です。
急ぎでなければ、簡単に要件だけ伝えて「先生にお伝えください」とお願いすることもできます。
相手が伝言しやすいように、
- 「子どもの名前・学年・クラス」
- 「保護者の名前」
をきちんと伝えておきましょう。
Q2:担任以外に伝えても大丈夫?
基本的には、担任の先生が最も子どものことを把握していますので、担任に直接伝えるのが安心です。
ただし、緊急の場合や担任の先生が不在で、急ぎの要件がある時は、出てくださった先生や学年主任に伝えても問題ありません。
その内容が、
- 欠席連絡
- 簡単な確認
などであれば、その場で対応してもらえることも多いです。
反対に、相談ごとや繊細な話題の場合は、担任が対応してくれるまで待つのがよいでしょう。
Q3:折り返しをお願いしてもいい?
折り返しのお願いは問題ありません。
先生も授業や打ち合わせで忙しいことがあるため、無理にその場で話そうとせず、
「□□先生がお手すきの時に、折り返しご連絡いただけますか?」
と丁寧にお願いすれば、失礼にはあたりません。
その際は、つながりやすい電話番号や、都合のいい時間帯も一緒に伝えると、先生も対応しやすくなります。
まとめ
今回は、保護者が学校に電話する時の正しいかけ方や名乗り方についてご紹介しました。
学校に電話をかける際は、以下のポイントを押さえておきましょう。
- まずはしっかり名乗る(学校名・学年・クラス・子どもの名前・保護者名)
- 話したい先生を伝える
- 時間帯に気をつける(授業中は避ける)
- 伝える内容は簡潔に
- 先生が不在でも慌てない(伝言や折り返し依頼もOK)
電話は顔が見えない分、つい緊張してしまいがちですが、焦らず、丁寧に、落ち着いて話すことが一番大切です。
もし不安なら、この記事でご紹介した【例文】を手元にメモしておくと安心ですよ。
このまとめを参考に、安心して学校とコミュニケーションを取っていただけたら嬉しいです。