学校行事の中でも特に思い出に残る「合唱コンクール」。
そのラストを締めくくる大切な役割が「終わりの言葉」です。
しかし、いざ任されると、
「終わりの言葉って、何を話せばいいの…?」
と不安に思う人も少なくないでしょう。
そこで本記事では、合唱コンクール「終わりの言葉」の基本構成と例文をわかりやすくご紹介します。
自信を持ってスピーチできるように、ぜひ参考にしてみてください。
合唱コンクール「終わりの言葉」の基本構成

終わりの言葉は、以下の流れ・構成を意識すると、自然でバランスの取れた内容になります。
冒頭の呼びかけ
まずは会場にいる人全員に語りかけるように始めましょう。
冒頭で「皆さん」「本日は」と呼びかけることで、聞き手が一気に耳を傾けやすくなります。
「皆さん、今日の合唱コンクールはいかがでしたか?」
「本日は、お忙しい中ご参加いただき、ありがとうございました。」
ここでは難しい言葉を使わなくて大丈夫。
明るく、堂々と始めることがポイントです。
大会の成果と全体への労い
次に、コンクール全体の雰囲気や成果に触れましょう。
勝ち負けや点数にこだわらず、「どのクラスも一生懸命だった」ということを強調するのがおすすめです。
また、舞台に立った人だけでなく、
- 実行委員
 - 伴奏者
 - 指揮者
 
といった役割を担った人たちへの労いを入れると、会場全体が温かい雰囲気になります。
「悔しい結果になったクラスも、良い結果を残せたクラスもありますが、どのクラスも真剣に取り組み、素晴らしい歌声を届けてくれました。」
「実行委員や指揮者、伴奏者のみなさんも、本当にお疲れさまでした。」
学年ごとの成長や思い出
さらに一歩踏み込んで、学年ごとに感じたことを述べると、聞き手全員に「自分たちのことを話してくれている」と思ってもらえます。
- 1年生 → 初めての挑戦への称賛
 - 2年生 → 去年からの成長を評価
 - 3年生 → 最後の舞台としての感動やエール
 
「1年生のみなさんは初めての合唱コンクールでしたが、堂々とした歌声が素晴らしかったです。」
「2年生は昨年よりも力強く、成長を感じました。」
「3年生にとっては最後の合唱コンクール。悔いのない歌を届けてくれて、感動しました。」
こうした言葉を入れると、スピーチに深みが出ますよ。
苦労と努力の成果
ここでは、練習の中で大変だったことや、思うようにいかなかったことをふり返りましょう。
ただし、自分のクラスだけでなく「どのクラスも共通して経験したこと」として書くのがポイントです。
「練習ではなかなか声がそろわず、思うように進まないこともあったと思います。」
「それでも最後まであきらめずに力を合わせたからこそ、今日の成功につながったのです。」
困難 → 協力 → 成果 という流れにすると、聞いている人が共感しやすくなります。
未来へのメッセージ(今後への呼びかけ)
ここでは、合唱で得た学びをこれからの生活につなげましょう。
協力する力や団結の心を、学校生活や行事、勉強に結びつけて呼びかけると前向きな印象になります。
「合唱で学んだ協力する心を、これからの学校生活でも大切にしていきましょう。」
「次の行事や日々の勉強にも、この団結力を活かしていきましょう。」
未来に向けた言葉を入れると、スピーチ全体が明るく締まりますよ。
締めの言葉
最後は、感謝と労いを込めたシンプルな言葉で締めくくります。
支えてくれた先生方や運営に関わった人たちへの感謝も忘れずに伝えると良いでしょう。
「合唱コンクール、本当にお疲れさまでした。」
「支えてくださった先生方、保護者の皆さまに感謝いたします。」
短くても、心のこもった言葉なら会場全体にしっかりと伝わります。
合唱コンクール「終わりの言葉」例文集

ここでは、合唱コンクールの「終わりの言葉」として実際に使える例文を2つご紹介します。
あなたに合ったスタイルを参考にしてみてください。
皆さん、本日は合唱コンクールにご参加いただき、ありがとうございました。
どのクラスも真剣に取り組み、心のこもった歌声を響かせてくれました。
結果に満足できたクラスも、悔しい思いをしたクラスもあると思いますが、全員が全力を出し切ったことが大きな成果だと思います。
また、実行委員の皆さん、指揮者や伴奏者のみなさん、陰で支えてくださった先生方にも、心から感謝いたします。
1年生のみなさんは、初めての合唱コンクールにもかかわらず堂々と歌い上げ、素晴らしい姿を見せてくれました。
2年生は、昨年よりもさらに成長した合唱で会場を感動させてくれました。
そして3年生にとっては最後の合唱コンクール。悔いのない歌声を届けてくれて、本当に胸を打たれました。
練習の中では、声がそろわなかったり、思うように進まなかったりすることもあったと思います。
ですが、あきらめずに力を合わせたからこそ、今日の成功につながりました。
この合唱コンクールで学んだ協力する心や団結の力を、これからの学校生活にも活かしていきましょう。
次の行事や日々の勉強でも、仲間と共に努力を続ければ、必ず成果につながるはずです。
最後になりましたが、合唱コンクールに関わってくださったすべての皆さまに心から感謝申し上げます。
そして参加した生徒のみなさん、本当にお疲れさまでした。
皆さん、本日は合唱コンクールにご参加いただき、本当にありがとうございました。
今日のステージでは、どのクラスも心を一つにして歌い上げる姿を見ることができました。
結果はそれぞれ違っても、全員が全力で挑んだことに大きな意味があります。また、企画・準備をしてくれた実行委員のみなさん、そして指揮者や伴奏者を務めてくれた仲間にも、改めて感謝の気持ちを伝えたいと思います。
1年生のみなさんは、初めての舞台とは思えないほど落ち着いて歌い、会場に元気を届けてくれました。
2年生は、昨年よりも豊かな表現力で歌声を響かせ、その成長を感じさせてくれました。
そして3年生は、中学校生活の集大成として力強く歌い切り、下級生に大きな感動と目標を残してくれました。
もちろん、ここまでの道のりは簡単ではなかったと思います。
練習の中では、意見が食い違ったり、思うようにそろわなかったりすることもあったでしょう。
しかし、それを一人ひとりが努力と工夫で乗り越えたからこそ、今日の舞台で最高の歌を響かせることができたのだと思います。
合唱で学んだ「協力する大切さ」や「最後までやり抜く力」は、この先の学校生活でも必ず役立ちます。
次の行事や日々の勉強の中で壁にぶつかっても、今回の経験を思い出して進んでいきましょう。
最後になりますが、今日の合唱コンクールを支えてくださった先生方や保護者の皆さまに、心から感謝申し上げます。
そして、生徒のみなさん、本当にお疲れさまでした。
まとめ
合唱コンクールの「終わりの言葉」は、ただ挨拶をするだけでなく、みんなの気持ちを代表して伝える大切な役割です。
ポイントは、以下の流れを意識することです。
- 会場全体に向けた呼びかけから始める
 - クラスや学年ごとの努力や成長にふれる
 - 苦労や努力を認めたうえで、未来につなげる言葉を入れる
 - 最後は感謝と労いで締める
 
今回紹介した例文を参考にすれば、落ち着いて、自信を持ってスピーチができるはずです。
あなたらしい言葉で、合唱コンクールの最後を気持ちよく締めくくってくださいね。
ちなみに、「はじめの言葉」の作り方については、以下の記事でまとめています▼
  
  
  
  