部活動を陰で支える「保護者会」。
その活動の節目として“役員の引き継ぎ”のタイミングがありますが、
「引継ぎの際、どんな挨拶をすればいいのか分からない…。」
と悩んでいる保護者の方も、決して少なくないはずです。
そこで本記事では、部活保護者会の引き継ぎ挨拶について、実用的な例文と、挨拶をするときのポイントをわかりやすくご紹介します。
引き継ぎを円滑に進めたい方は、ぜひご活用ください。
部活保護者会の引き継ぎ挨拶のポイント

引き継ぎの場面で交わされる挨拶は、これまでの感謝や、これからへの思いやりを伝える“小さな言葉のバトン”のようなものです。
ちょっとしたポイントを押さえるだけで、心のこもった印象を残すことができますよ。
旧役員からの挨拶のポイント
これまでの活動を支えてきた旧役員の方は、まずは感謝の気持ちを大切に伝えるのがポイントです。
「自分ひとりで頑張ってきたわけではない」という気持ちを表すことで、温かみのある印象になります。
たとえば、次のような言葉が挙げられます。
- 一緒に活動してくれた保護者の皆さんへの「ご協力ありがとうございました」
- 顧問や先生、部員たちへの感謝の言葉
- 次にバトンを渡す新役員さんへの「よろしくお願いします」という期待と応援の気持ち
これらに加えて、
「大変だったけれど、やってよかったな」
と思えたエピソードや感想を少し添えると、より心のこもった挨拶になります。
新役員からの挨拶のポイント
新しく役員を引き受けることになった方は、「簡単な自己紹介」と「就任のご挨拶」から始めるのが基本です。
そのうえで、
「まだ不慣れな点もあるかと思いますが、よろしくお願いします」
といった、肩の力を抜いた前向きなひと言を添えると、やわらかく親しみのある印象になります。
挨拶の中では、次のようなポイントを意識するとスムーズです。
- 自分がどのような立場で役員を引き受けることになったかを、簡単に説明する
- 「皆さんの力をお借りしながら進めたいです」といった意欲を伝える
- 「お気づきの点があれば、遠慮なく教えてくださいね」など、協力をお願いする一言を添える
完璧な言葉である必要はまったくありません。
大切なのは、「これからもみんなで支えていきたい」という気持ちを、無理なく自然な言葉で伝えることです。
そうした空気感が伝われば、まわりの保護者の方々からも自然と協力を得られやすくなりますよ。
部活保護者会の引き継ぎ挨拶の例文4選

ここでは、旧役員・新役員それぞれの立場から使える挨拶文例を、丁寧な言葉づかいでご紹介します。
実際の場面に合わせて、内容を調整しながらご活用ください。
旧役員からの挨拶文例2選
保護者会の「旧役員」からの挨拶例文を、2パターンでご紹介します。
皆さま、こんにちは。
このたび、保護者会会長としての役目を終えることとなりました〇〇です。
一年間、至らない点も多かったかと思いますが、皆さまのご理解とご協力に支えられ、なんとか無事に活動を続けることができました。心より感謝申し上げます。
保護者会として子どもたちを見守り、支えるという経験は、私自身にとっても大変貴重なものでした。
行事や大会を通じて、子どもたちの成長を近くで感じることができたのは、大きな喜びでした。
今後は新しい役員の皆さまが中心となって、さらに良い形で保護者会が引き継がれていくことと思います。
引き続き、皆さまの温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
本当にありがとうございました。
皆さま、こんにちは。
この一年、保護者会の役員として関わらせていただいた〇〇です。
正直なところ、仕事や家庭の都合もあり、思うように活動に参加できず、皆さまには多くのご負担をおかけしてしまったことと思います。
それでも温かく受け入れていただき、必要な場面では手を差し伸べてくださった皆さまに、心より感謝しています。
限られた中ではありましたが、子どもたちの頑張る姿にふれることができ、この役をお引き受けして良かったと感じています。
新しい役員の皆さまには心よりエールを送るとともに、引き続き皆さまのご協力をよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
新役員からの挨拶文例2選
保護者会の「新役員」からの挨拶例文を、2パターンでご紹介します。
皆さま、こんにちは。
このたび、保護者会の会長を務めさせていただくことになりました〇〇です。
正直なところ、こういった役を引き受けるのは初めてで、分からないことも多く、不安もあります。
それでも、子どもたちの頑張りを少しでも支えられるよう、できる限り努めてまいります。
これまでの役員の皆さまが築いてこられたつながりや経験を大切にしながら、私自身も学びつつ、みなさまと一緒に保護者会の活動を進めていけたらと思っています。
ご迷惑をおかけすることもあるかもしれませんが、皆さまのお力添えをいただけましたら幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
皆さま、こんにちは。
このたび、再び保護者会の役員を務めさせていただくことになりました〇〇です。
以前にも別の学年や活動で役員をさせていただいた経験がありますが、部活動ごとに特色も違うため、あらためて気を引き締めて取り組みたいと考えています。
保護者会の活動は、決して一人では成り立たず、皆さまのご協力に支えられてこそのものです。
私一人でできることは限られますが、皆さまと力を合わせながら、子どもたちが安心して活動に打ち込める環境を整えていければと思っております。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
部活保護者会の引き継ぎをスムーズにするコツ

ここでは、役員交代の際に意識しておくと安心なちょっとしたコツをご紹介します。
引き継ぎ用の資料を準備しておく
口頭だけで引き継ごうとすると、どうしても伝え漏れが出る場合があります。
そんなときに役立つのが、引き継ぎ用の簡単な資料をあらかじめまとめておくことです。
形式にこだわる必要はありませんが、わかりやすさが何より大切です。
たとえば、以下のような内容があると安心です。
- 年間スケジュール(イベントや大会の予定)
- よく使う連絡先(学校・コーチ・印刷業者など)
- 会計の記録や備品の管理リスト
これらがそろっていれば、次に役を引き継ぐ方も安心してスタートを切ることができます。
手書きでも構いません。
必要な情報がきちんと整理されていることが、一番のポイントです。
対面+書面での引き継ぎがベスト
現在では、LINEやメールなどでやりとりすることも一般的かもしれません。
しかし、引き継ぎのような大事なやりとりは、できるだけ直接会って行うのが理想的です。
資料を一緒に見ながら説明したり、ちょっとした質問にもその場で答えられると、お互いの安心感もぐんとアップします。
もし直接会うのが難しい場合でも、オンラインで話しながら、
- 資料は郵送する
- データで共有する
といった形でも大丈夫です。
“顔を合わせて話す”ことで、思っている以上にスムーズに気持ちのバトンも渡せますよ。
感情的にならず、ポジティブな気持ちで
役員をやっていると、
- 「大変だったな」
- 「もっとこうすればよかったな」
と感じることもあったかもしれません。
でも、引き継ぎのときは、できるだけ前向きな気持ちでやり取りをしてみてください。
「大変なこともあったけど、みなさんのおかげで乗り越えられました」
「やってみて初めて分かることも多く、貴重な経験になりました」
こんな言葉を添えるだけで、受け取る側も自然と「よし、頑張ろう」と思えるものです。
まとめ
今回は、部活保護者会の引き継ぎ挨拶について、実用的な例文と、挨拶をするときのポイントをご紹介しました。
部活保護者会の引き継ぎ挨拶は、感謝と信頼をつなぐ大切な節目です。
形式ばかりを気にする必要はありませんが、相手を思いやる気持ちを言葉にすることで、次の活動への良いスタートにつながります。
本記事でご紹介したポイントや例文を参考にしながら、あなたらしい言葉で、気持ちのこもった挨拶ができるよう願っています。
ちなみに、部活保護者会で役立つ情報をまとめた記事が複数ありますので、良ければ参考にしてみてください▼