学校行事の中でも特に思い出に残る「合唱コンクール」。
ただ、そのあとに宿題として感想文を書くことになり、
「感想文って、どんなことを書けばいいの…?」
と悩む人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、合唱コンクールの感想文を書くためのコツや例文をご紹介します。
自分らしい感想文づくりのヒントとして、参考にしてみてください。
合唱コンクール感想文の基本的な書き方(流れ)

合唱コンクールの感想文は、
「書き出し → 本文 → まとめ」
この流れを意識すると、スムーズに書けます。
ここでは、4つのステップに分けて説明します。
【書き出し】合唱コンクール全体の印象を書く
感想文の書き出しは、
- 全体の印象
- 心に残った出来事
- 一番伝えたいこと
などを最初に書くのがおすすめです。
各書き出しの例文を1つずつ挙げます▼
「今回の合唱コンクールは、私にとって最高の思い出になりました。」
「今年の合唱コンクールで一番大変だったのは、声を合わせることでした。」
「今年の合唱コンクールを終えて思ったのは、頑張れば必ず結果につながるということです。」
そしてその後に、
- 「なぜそう感じたのか」
- 「どんな場面でそう思ったのか」
を具体的に続けると、自然に感想文の流れが作れますよ。
書き出しの例文がもっと見たい方は、以下の記事を見てみてください▼
【本文①】練習での思い出や工夫したこと
次は、練習のことを書きます。
ここでは、どんなことを頑張ったのか、工夫したのかを入れると、感想文に深みが出ます。
例文を挙げます▼
「最初は声が小さくて先生に注意されましたが、みんなで前を向いて大きな声を出すように心がけました。」
「パート練習で何度も合わせているうちに、少しずつ声が揃ってきて、歌うのが楽しくなりました。」
このように、苦労したことや乗り越えたことを書くと「自分らしい感想文」になります。
練習の思い出は、人によってそれぞれ違うもの。
なので、あなたが思ったことを素直に書いてみましょう。
【本文②】本番で感じたこと
次に、本番当日のことを書きましょう。
ここでは、本番ならではの気持ちに注目するのがポイントです。
緊張や達成感、仲間への思いなど、素直な気持ちを文章にしてみてください。
例文です▼
「本番ではとても緊張しましたが、指揮者の友達の顔を見て安心し、思いきり声を出すことができました。」
「練習の成果を出し切って歌い終わったとき、大きな拍手をもらえて胸が熱くなりました。」
このように、本番の空気感や気持ちを具体的に書くと、気持ちが伝わりやすい感想文になりますよ。
【まとめ】今後につながる気持ちや学んだこと
最後は、「まとめ」として、
- 自分がこの合唱コンクールで学んだこと
- これからに生かしたいこと
などを書きます。
例文です▼
「仲間と力を合わせることの大切さを知ったので、これからの学校生活でも協力を大事にしたいです。」
「努力を続ければ成果が出ると実感できたので、勉強や部活でもあきらめずに取り組みたいです。」
このように、自分の成長や気づきを未来につなげると、立派な感想文になります。
合唱コンクール感想文の例文2選

合唱コンクール感想文の例文を2つ紹介します。
書き方の流れやポイントを取り入れた内容なので、ぜひ参考にしてみてください。
練習を頑張ったパターンの例文
練習の時間を中心に思い出を振り返ったパターンの感想文です。
今回の合唱コンクールは、クラス全員で力を合わせて取り組んだ、忘れられない行事になりました。
最初のころは声が小さく、音程もそろわなくて先生に何度も注意されました。
特に私のパートは音を合わせるのが難しく、練習のたびに不安になりました。
それでも、あきらめずに何度もパート練習を重ねていくうちに、少しずつ声がそろってきて、歌うことが楽しく感じられるようになりました。
練習の中では、友達とアドバイスをし合ったり、放課後に残って練習したりすることもありました。
ときには意見が合わずに言い合いになることもありました。
しかし、そのたびに話し合って解決し、みんなで「よりよい合唱を作ろう」という気持ちを強くしていきました。
そうした過程の中で、クラスの団結力も高まっていったと思います。
本番の日はとても緊張しましたが、練習の努力を信じて歌い切ることができました。
歌い終わった瞬間に大きな拍手をいただいたときは、今までの苦労がすべて報われたように感じ、胸がいっぱいになりました。
今回の合唱コンクールを通して、努力を積み重ねれば必ず成果が出ること、そして仲間と協力する大切さを学びました。
この経験をこれからの学校生活や部活動にも生かして、さらに成長していきたいです。
仲間との協力を強調した例文
仲間と力を合わせたことを中心に書いた感想文です。
今回の合唱コンクールで一番心に残ったのは、クラス全員で協力し合えたことです。
練習の始めは、ただ自分の声を出すことで精一杯でした。
しかし、クラスメイトから「もっと周りの声を聞いた方がいいよ」と言われたとき、合唱は一人の力ではなく、みんなで作るものだと気づきました。
それからは、自分の声を大きく出すことだけでなく、仲間の声に耳を傾けるようにしました。
パートごとの練習では、互いにアドバイスをし合い、時には笑いながら、時には真剣に練習を重ねました。
歌詞の意味を話し合ったり、出だしのタイミングを合わせたりするうちに、少しずつ心もまとまっていった気がします。
本番当日、ステージに立ったときに感じたのは、不思議と一人きりではない安心感でした。
隣で歌う友達の声や、後ろから支えてくれる仲間の息づかいを感じながら歌うと、練習以上の力を出すことができました。
歌い終えた瞬間の達成感は、自分の頑張りだけではなく、仲間と協力してきたからこそ味わえたものだと思います。
この合唱コンクールを通して、仲間を信じて協力することの大切さを学びました。
これからも勉強や部活動で、周りと力を合わせる姿勢を大事にしていきたいです。
まとめ
合唱コンクールの感想文は、
「書き出し → 本文 → まとめ」
この流れを意識すると、スムーズに書くことができます。
それぞれのポイントは次の通りです。
- 書き出し:全体の印象や心に残った出来事を書く
- 本文:練習や本番で感じたことを具体的に入れる
- まとめ:学んだことやこれからに生かしたい思いをまとめる
今回の例文を参考にしながら、自分の経験や気持ちを素直に表現してみましょう。
きっと、あなたらしい素敵な感想文が書けるはずです。