学校生活の大きな行事のひとつである「合唱コンクール」。
発表が終わったあと、「合唱コンクールで学んだこと」を作文にまとめる課題が出ることもあります。
また、学校によってはスピーチとして発表する機会もあるでしょう。
しかし、いざ文章を考えようとするも、
「どんな内容を書けばいいんだろうか…?」
と悩んでしまう人も多いはず。
そこで本記事では、合唱コンクールで学んだことの具体例や、文章を作成するコツをご紹介します。
スピーチなどを作る際のヒントぜひ参考にしてみてください。
合唱コンクールでよく挙げられる「学んだこと」の例

ここでは、よく使われる5つの「学び」を紹介します。
どれも作文や感想文にまとめやすい内容なので、自分の体験と組み合わせてみてください。
仲間と協力する大切さ
合唱は、誰か一人の力だけで完成するものではありません。
それぞれのパートが力を合わせて初めて曲が仕上がります。
そして、練習中には、
- 「声が大きすぎる」
- 「テンポが合わない」
といった意見のぶつかり合いが出ることもあります。
ですが、その都度話し合ったりすることで、少しずつクラス全体がひとつにまとまっていきます。
ですから、作文に書くときは、
「最初はバラバラだったけど、協力して成長できた」
という流れにすると、具体的で読みやすい文章になります。
一つの目標に向かって努力する意義
合唱コンクールに参加するときは、
- 「金賞を取りたい」
- 「本番でミスなく歌いたい」
などはっきりとした目標があります。
そのために放課後に練習したり、先生にアドバイスをもらったりと、クラス全員で努力を重ねていきます。
ただ、努力の過程では、思うようにいかずに落ち込むこともあります。
しかし、みんなで少しずつ上達していくことで、「一つの目標に向けて努力することの大切さ」を実感できます。
なので作文では、
「努力の積み重ねが本番の達成感につながった」
とまとめると、読み手に伝わりやすくなります。
最後までやり抜く忍耐力
長期間の練習は、簡単なことではありません。
毎日同じ曲を繰り返し歌ったり、同じ部分を何度も注意されたりすると、正直イヤになることもあるでしょう。
それでも最後まで続けることで、本番ではしっかりとした合唱を披露できます。
この経験から、「投げ出さずにやり抜く忍耐力」を学んだ、と書くことができます。
なので作文では、
「途中で諦めそうになったけれど、最後まで練習をやり切った」
というエピソードを入れると、説得力が出ます。
声を合わせることで生まれる達成感
最初はバラバラだった声が、だんだんと一つに重なって美しいハーモニーになったとき、大きな喜びを感じるはずです。
これは合唱ならではの体験で、練習を重ねたからこそ得られる達成感です。
そのため、作文では、
「練習のときは合わなかった声が、本番ではきれいにそろって大きな拍手をもらえた」
という具体的な場面を書くと、リアルに伝わります。
一人では味わえない「チームで作る感動」
ソロで歌うのとは違い、合唱は仲間全員で作り上げるものです。
自分一人では決して生まれない大きな感動をクラス全員で共有できるのが合唱コンクールのいいところです。
なので作文では、
「仲間がいたから成功できた」
「みんなで頑張ったから感動を味わえた」
とまとめると、自分の学びをしっかり表現できます。
合唱コンクールで学んだことを文章にまとめるコツ

ここでは、
「導入 → 学んだこと+具体例 → まとめ」
という3つのステップで考える方法を紹介します。
① 導入(テーマ提示)
作文の最初は「テーマの提示」から始めるとスムーズです。
たとえば、
「今年の合唱コンクールおいて、私が学んだことが2つあります。」
といった形で、自分がどんなことを伝えたいのかを最初に示してあげましょう。
② 学んだこと+具体例
次に、一番大事なのが「学んだことを具体的なエピソードと一緒に書く」ことです。
ただ、
「協力の大切さを学びました」
と書くだけでは、少し説得力が弱くなってしまいます。
なので、次のような流れで書くのがおすすめです▼
- STEP1課題や困難があった場面を書く
例:「最初は指揮と伴奏が合わず、何度もずれてしまいました。」
- STEP2それに対してどう努力したかを書く
例:「放課後に伴奏者と一緒に練習を重ねることで、少しずつ息が合っていきました。」
- STEP3成功や達成感を描く
例:「本番ではきれいにタイミングがそろい、大きな拍手をもらえました。」
この「課題 → 努力 → 成功」の流れで書くと、あなた自身の成長がしっかり伝わります。
学びを一つだけ書いてもいいですし、二つ三つ紹介しても構いません。
ただし、数を決めて最初に伝えておくと読みやすい作文になりますよ。
③ まとめ
最後は「学んだことを整理し、これからにどう活かすか」を書いて締めくくりましょう。
例えば、
「この経験で学んだ協力の大切さを、部活や委員会活動でも生かしたいです。」
「挑戦する勇気を持てたので、これからは勉強や受験にも前向きに取り組みたいです。」
といった形です。
ここで大事なのは、学んだことをこれからの生活につなげて考えることです。
そうすることで、作文にまとまりが出て、読む人にも「この経験はすごく役に立ったんだな」と伝わります。
合唱コンクールで学んだことの具体例2選

ここでは、特に伝えやすく作文にも使いやすい例を2つ紹介します。
自分の体験と合わせて考えながら参考にしてみてください。
今年の合唱コンクールで、私が学んだことは二つあります。
一つ目は、仲間と協力する大切さです。
最初の練習では、声がそろわずテンポもずれてしまい、クラス全体がバラバラな状態でした。
しかし、意見を出し合って何度も練習を重ねるうちに、少しずつまとまってきました。
本番では一つに重なった声が体育館に響き渡り、大きな拍手をいただくことができ、とても達成感がありました。
二つ目は、努力を続けることの大切さです。
私は音程を安定させることが苦手で、繰り返し同じ部分を注意されました。
なので、途中で諦めそうになった時も正直ありました。
しかし、友達に励まされ、先生からもアドバイスをもらいながら練習を続けた結果、自信を持って歌えるようになりました。
この経験から、協力し合うことと努力を続けることは大きな力になると実感しました。
これからの学校生活や部活動、さらに受験勉強の場面でも、この学びを生かして自分を成長させていきたいです。
合唱コンクールを通して、私が学んだことは二つあります。
一つ目は、最後までやり抜く忍耐力です。
練習では、同じ曲を何度も繰り返し歌い、同じ部分を繰り返し注意されることもありました。
正直、疲れて嫌になることもありました。
ですが、クラス全員で「絶対に本番で成功しよう」と励まし合いながら取り組んだことで、最後まであきらめずに練習を続けることができました。
本番ではその努力が形となり、しっかりとした合唱を披露できました。
二つ目は、仲間と作り上げる感動です。
最初は声がバラバラでまとまりがありませんでした。
しかし、練習を重ねるうちに、少しずつハーモニーが生まれていったのです。
本番で声が一つに合わさった瞬間は、胸が熱くなるような感動をしたことを今でも覚えています。
これは一人では絶対に感じられない特別な経験だと思います。
この合唱コンクールで得た「忍耐力」と「仲間と分かち合う感動」を、これからの学校生活や将来の挑戦にもつなげていきたいと思います。
まとめ
合唱コンクールは、ただ歌うだけの行事ではなく、
- 仲間と協力することの大切さ
- 最後までやり抜く力
- 目標に向かって努力することの意味
など、たくさんの学びがあります。
作文やスピーチを書くときは、どんなことを感じたのか、何を乗りこえたのかを具体的に書いてみましょう。
そして、
「うまくいかなかった → 頑張った → 成功できた」
この流れを意識すると、気持ちのこもった作文になります。
ぜひ、自分だけの「学び」を言葉にして作文やスピーチを作ってみてくださいね。