小学校で行われる「発表会」。
終わった後には、先生から「感想を書いてきてください」と言われるため、
「どんなことを書いたらいいのか分からない…」
と困っている小学生も多いのではないでしょうか。
そこでこのページでは、感想文の書き方のコツや例文をやさしく紹介します。
自分の言葉でしっかり伝えられるように、ぜひ参考にしてみてください。
まずは発表会を思い出してみよう

まず大事なのは「どんなことがあったか」をしっかり思い出すことです。
思い出すことで、自分の気持ちやがんばったことがはっきりして、書きやすくなりますよ。
どんな発表をしたか思い出そう
まずは、自分が発表したことを思い出してみましょう。
たとえばこんなことを考えてみてください▼
- どんな内容を発表した?
 - どんなセリフやセリフまわしがあった?
 - ひとりで? みんなで? 誰といっしょにやった?
 
ノートや下書きがあれば、それを見ながら思い出すのもいいですね。
どんな気持ちだったかを思い出そう
発表しているとき、あなたはどんな気持ちでしたか?
たとえば、
- 最初は緊張していた
 - やってみたら楽しかった
 - 失敗してくやしかった
 - うまくできてうれしかった
 
このように「そのときの気持ち」を思い出すと、感想文に自分らしさが出てきます。
うまくできたことだけでなく、「難しかった」「練習が大変だった」という気持ちも、立派な感想です。
まわりの人のことも思い出してみよう
感想文には「まわりの人」のことも書くと、もっといい文章になります。
たとえば、
- 先生や友だちは、どんなことを言ってくれた?
 - 他の人の発表を見て、なにか感じた?
 - 家族はどんな反応だった?
 
こうしたことも、立派な感想文の材料になりますよ。
思い出したらメモに書きだす
思い出したことは、かんたんにメモに書いておきましょう。
- 「何をした」
 - 「どう感じた」
 - 「まわりはどうだった」
 
など、キーワードだけでもOKです。
それをもとにすれば、感想文もずっと書きやすくなります。
小学生向け発表会感想文の基本構成

感想文には、作文と同じように「基本の流れ」があります。
ここでは、小学生でも書きやすいように「3つのパート」に分けて説明します。
始め:発表会のことを紹介する
まずは、どんな発表会だったのかを簡単に書きましょう。
ここでは「いつ」「どこで」「何をしたか」などを伝えると、読む人にわかりやすくなります。
たとえば、こんな書き出しです▼
「○月○日に、学校で発表会がありました。」
「私は、○○の発表をしました。」
「はじめ」の部分では、自分がどんな発表をしたか?について書くといいですよ。
中:一番伝えたいことを書く
ここが感想文のメイン部分です。
発表の中で、「一番心に残っていること」や「がんばったこと」などをくわしく書きましょう。
例をあげると、次のような感じです▼
「練習ではなかなか声が出せなかったけど、本番では思いきって大きな声を出せました。」
「友だちと協力してセリフを合わせたとき、気持ちが一つになったのがうれしかったです。」
終わり:ふり返りやこれからの気持ちを書く
最後は、発表会を通して感じたことや、自分が成長したと感じたことなどを書いてまとめましょう。
たとえば、以下のような感じです▼
「本番はとても緊張したけど、がんばって発表できた自分に自信がつきました。」
「これからも、みんなの前で話すことにチャレンジしたいです。」
終わりの部分では、前向きな言葉や次につなげる気持ちを書くと、とても良い印象になりますよ。
小学生向け発表会感想文の例文3選

ここでは、感想文の例文を3つご紹介します。
自分の体験に近いものを参考にしながら、自分の言葉でまとめてみましょう。
例文①:劇を発表
学習発表会で、私たちのクラスは「走れメロス」の劇を発表しました。
私はセリヌンティウスの役を担当しました。
セリフが多く、気持ちをこめて言うのがむずかしかったので、家でも何回も練習をしました。
本番が近づくにつれて、「間違えたらどうしよう」という気持ちが強くなり、前の日はなかなか眠れませんでした。
そしていよいよ本番の日。
大勢の人の前に立つと、とてもきんちょうしましたが、みんなの表情を見て、「自分もがんばろう」と思えました。
セリフもちゃんと言えて、気持ちをこめて話すことができました。
終わったとき、クラス全員でやりきったという気持ちになり、自然と笑顔になりました。
この発表を通して、ひとつのことをみんなで作り上げる楽しさと、協力することの大切さを学びました。
苦手だと思っていたことも、努力すればできるようになると分かりました。
この経験を生かして、これからも自信を持っていろいろなことにチャレンジしていきたいです。
例文②:合唱を発表
学習発表会で、私たちのクラスは「変わらないもの」という曲を合唱しました。
私はアルトパートを担当し、みんなの声と合わせることに苦労しました。
練習ではなかなか音がそろわず、先生にも「まだ気持ちがバラバラだよ」と言われたことがくやしくて、家でも小さな声でこっそり練習を続けました。
本番の日、ステージに立ったときはとてもきんちょうしました。
でも、ピアノの音がなり始めたとき、不思議と心が落ちついて、自然と声が出ました。
歌っているうちに、クラスの気持ちが一つになっていくのを感じて、歌い終えたときには胸がいっぱいになりました。
発表が終わったあと、聞いていた先生から「感動したよ」と言ってもらえて、とても自信がつきました。
今回の発表を通して、仲間と協力することの大切さを学びました。
これからも、何かをみんなでやりとげる経験を大切にしていきたいと思います。
例文③:ダンスを発表
学習発表会で、わたしたちのクラスは「世界のダンスメドレー」を発表しました。
私はヒップホップとフラメンコのパートに出ました。
ダンスは好きだけど、ふりをそろえるのがむずかしくて、最初はあまりうまくできませんでした。
先生や友だちといっしょに練習を重ねて、少しずつ動きが合ってくるようになり、だんだん楽しくなってきました。
本番の日、ステージに立つと、体育館にたくさんのお客さんがいて、ドキドキしました。
でも音楽が流れ始めると、体が自然に動いて、リズムにのって笑顔で踊ることができました。
みんなと息がぴったり合って、すごく気持ちのよい発表になりました。
終わったとき、大きな拍手をもらえて、とてもうれしかったです。
この発表を通して、ひとつのことをクラス全員で作り上げる楽しさを感じることができました。
あきらめずに練習したからこそ、自信を持って本番にのぞめたと思います。
この経験をいかして、これからも何ごとにも全力で取りくんでいきたいです。
小学生向け発表会感想文の書き方&例文まとめ
発表会の感想文は、自分の気持ちを自分の言葉で書くことがいちばん大切です。
そのためには、まず「どんなことをしたか」「どんな気持ちだったか」などを思い出すことがポイントです。
そして、
- 発表会のことをかんたんに紹介する(始め)
 - がんばったこと・感じたことを書く(中)
 - 気づきや今後の気持ちを書く(終わり)
 
という基本の流れにそって書けば、読みやすくて伝わる感想文になります。
記事の中で紹介した例文も参考にしながら、自分だけの体験や思いを、ていねいに書いてみましょう。
そうすれば、あなただけのすてきな感想文がきっと完成しますよ!