学期の終わりに行われる「終業式」。
その大切な場で、生徒代表として挨拶を任されることになった人もいるのではないでしょうか。
しかし、
- 「何を話せばいいのか分からない…」
- 「うまくまとめられなくて不安…」
と、悩んでいる中学生もきっと多いはずです。
そこでこの記事では、終業式の挨拶の書き方のコツや例文をご紹介します。
あなたらしいスピーチを作るためのヒントになれば幸いです。
終業式の挨拶の書き方|構成の基本

ここでは、話す内容の流れ(構成)を、わかりやすく4つのステップでご紹介します。
① 始めのあいさつ
まずは、聞いてくれる人に向けたシンプルなあいさつから始めましょう。
たとえば、
「皆さん、おはようございます。」
「今日は、この1学期をふり返って、少しお話しさせていただきます。」
など、あまり長くせず、自然に話し始めるのがポイントです。
② 学期のふり返り
次に、この学期で自分ががんばったことや、成長できたことをふり返りましょう。
たとえば、
「1学期は、最初は新しいクラスに緊張していましたが、今では友達ともたくさん話せるようになりました。」
「体育大会ではクラスで団結して、全力で応援したことが思い出に残っています。」
など、出来事を思い出して、自分の気持ちや変化を書くと、聞く人にも伝わりやすくなります。
③ 来学期への目標や決意
次は、これからのことを話しましょう。
2学期や3学期に向けての目標や、「こんなふうにしたい」という気持ちを素直に言えばOKです。
「2学期は、提出物をもっと早めに終わらせられるようにしたいです。」
「クラスの一員として、もっと周りに声をかけられるようになりたいと思います。」
前向きな言葉で終わらせると、全体の印象が明るくなりますよ。
④ 最後のあいさつ
最後は、聞いてくれたことへの感謝と、簡単なしめくくりの言葉で終えましょう。
たとえば、
「これで、私の終業式のあいさつを終わります。ありがとうございました。」
「これからもよろしくお願いします。」
といった感じでOKです。
長くなくても大丈夫です。
しっかり終わらせることで、全体がまとまった印象になります。
終業式の挨拶の例文3選【中学生向け】

ここでは、学期のふり返りとこれからの目標をしっかりと伝えられる例文を3つ紹介します。
「真面目タイプ」と「自然体タイプ」のどちらもあるので、自分に合いそうなものを参考にしてみてください。
例文①:真面目タイプその1
例文②:真面目タイプその2
例文③:自然体タイプ
終業式の挨拶で話すときのコツ

終業式の挨拶は、たくさんの人の前で話すので、緊張してしまうのは当たり前です。
ですが、少しの工夫と準備で、落ち着いてスピーチをすることができます。
ここでは、実際に話すときに役立つコツを3つご紹介します。
原稿は持っていてもOK
終業式の挨拶では、話す内容を丸暗記する必要はありません。
ほとんどの学校では、自分で書いた原稿を見ながら読んでもOKなことが多いです。
ただし、ただ読むだけになってしまうと、聞いている人に気持ちが伝わりにくくなってしまいます。
そのため、できるだけ文章の内容を少し覚え、原稿をチラチラ確認するくらいにしておくと、より自然な印象になります。
緊張しないための準備
ちょっとした準備をしておくだけで、気持ちが少し軽くなるかもしれません。
練習のコツ
できるだけ声に出して読む練習をしましょう。
頭の中だけで読むより、実際に口を動かすことで覚えやすくなります。
家では鏡の前で読んでみたり、家族に聞いてもらったりするのも良いです。
最初は、つっかえても大丈夫です。
何回か読むうちに、少しずつスムーズになります。
目線の使い方
原稿ばかり見てしまうと、うつむいて話しているように見えてしまいます。
なので、ときどき顔を上げて、前を見て話す意識をしてみましょう。
もし目を合わせるのが恥ずかしければ、後ろの壁を見るだけでもOKです。
それでも「しっかり話している」ように見えます。
完璧に話さなくても大丈夫
スピーチは、「間違えずに完ぺきに話すこと」が目的ではありません。
いちばん大切なのは、あなたの言葉で気持ちを伝えることです。
もし途中で言葉につまってしまったり、読み間違えたりしても、落ち着いてゆっくりやり直せば大丈夫です。
誰でも最初は緊張します。
ですが、自分の考えを人に伝える経験ができるのは、大きな成長のチャンスです。
「失敗してもいい。自分のペースで話そう」
そう思ってのぞめば、自然と気持ちも軽くなりますよ。
まとめ
今回は、終業式の挨拶の書き方のコツや例文についてご紹介しました。
挨拶は、「ふり返り」「これからの目標」などを、自分の言葉で伝えることがいちばん大切です。
原稿を見ながら話してもOKですし、緊張しても心配いりません。
失敗を気にせず、自分の気持ちを正直に伝えることが、いちばん伝わります。
もし何を話せばいいか迷ったときは、この記事を参考にしてみてください。