小学校生活の集大成として作られる「卒業文集」。
その中で「親からのメッセージ」を書くように言われ、
「どんなことを書けばいいの…?」
と悩んでいる保護者の方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、卒業文集にふさわしい親からのメッセージ例文や、書き方のポイントをご紹介します。
お子さんの節目に、あたたかい言葉を贈るためのヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。
【小学校卒業文集】親からのメッセージの書き方|基本構成

メッセージは、以下の3つの流れに沿って書くと、自然で伝わりやすいメッセージになります。
それぞれのパートで意識したいポイントを、具体的にご紹介します。
【① 導入】:卒業おめでとうの気持ち
まず最初は、「卒業おめでとう」という気持ちを、シンプルにストレートに伝えましょう。
これは、メッセージの「入り口」にあたる部分。
特に難しく考える必要はありません。
例えば、
「〇〇へ。小学校卒業、本当におめでとう!」
のように、名前を入れて呼びかける形にすると、あたたかく親しみのある印象になります。
【② 本文】:小学校生活での思い出や成長
次は、本文の部分です。
ここでは、
- 子どもが小学校生活でがんばったこと
- 成長したエピソード
などを具体的に書くと、より心に響くメッセージになります。
- 「〇年生のときの自由研究、がんばってたね」
- 「6年間、雨の日もランドセルを背負って元気に通ったね」
勉強、友達との関係、習い事、運動会など
「つらいことも、自分の力で乗り越えられるようになったね」
無理に立派なことを書く必要はありません。
日常の中で見つけた成長やがんばりを、自分の言葉で伝えるだけで、感動的なメッセージになりますよ。
【③ 結び】:これからへの応援メッセージ
最後は、中学校生活や未来に向けての応援の気持ちを込めた言葉で締めくくります。
例えば、
「これからも応援しています」
「あなたらしく歩んでいってくださいね」
など、前向きなメッセージで終えましょう。
ただ、子どもにプレッシャーをかけすぎない表現を意識するのがポイントです。
【小学校卒業文集】親からのメッセージ例文集(シーン別)

ここでは、シーン別に親からのメッセージ例文をご紹介します。
例文は、やや長めに書いてあるのが多めです。
ただ、学校や学年によっては、文字数や行数に制限がある場合もあります。
そのときは、必要な部分を抜き出したり、短くアレンジして使ってみてください。
短めの例文
〇〇へ
卒業おめでとう。
小さかったあなたが、こんなに立派に成長してくれて、とても嬉しく思っています。
これからも、自分らしく前を向いて歩いていってください。
いつでも応援しています。
◇◇より
〇〇へ
小学校卒業、おめでとう。
毎日元気に通うあなたの姿を見て、私たちも元気をもらっていました。
これからも笑顔を忘れずに、いろんなことに挑戦していってね。
ずっと見守っています。
◇◇より
涙を誘う感動系メッセージ例文
〇〇へ
小学校卒業おめでとう。
入学式の日、まだ小さなランドセルを背負って、緊張しながら歩いていたあなたの姿を今でも覚えています。
あれから6年間、笑顔の日も、悔し涙の日もあったね。そのひとつひとつが、今のあなたを作ってくれました。
友達と支え合い、挑戦し、あきらめずに頑張る姿を、私たちはいつも誇らしく思っていました。
どんな時もあなたは、家族にたくさんの喜びと勇気をくれたね。ありがとう。
これから始まる中学校生活では、もっと大きな夢や出会いが待っています。
つらいことがあっても、あなたならきっと乗り越えられると信じています。
どんな時も、私たちはあなたの味方であり、応援しています。
卒業、本当におめでとう。
◇◇より
〇〇へ
卒業おめでとう。
毎朝のあいさつ、忘れ物に気をつける姿、友だちを大切にする優しい心??どれも小さなことのようで、あなたの大きな成長の証でした。
あの日、ランドセルを背負って「いってきます」と笑顔で手を振った小さな手が、今ではしっかり未来へ向かって歩き出しています。
6年間、泣きたいこともあったと思います。
でも、そのたびに立ち上がって笑顔を見せてくれたあなたを、私たちはずっと誇りに思ってきました。
これから先、もっと広い世界で、あなたはきっと新しい夢を見つけ、たくさんの人と出会うでしょう。
その一歩一歩を、自分らしく、大切に進んでください。
どんな時も私たちは、あなたの帰る場所としてここにいます。
本当に卒業おめでとう。これからも、あなたを心から応援しています。
◇◇より
兄弟・姉妹が多い家庭向けの例文
〇〇へ
小学校卒業おめでとう。
いつも下の子のお世話をしてくれたり、お兄ちゃん・お姉ちゃんの姿を見ながら、自分なりにがんばっていたね。
たくさんの兄弟姉妹の中で、あなたはいつも周りをよく見て、静かに自分の役割を果たしてくれる、そんな優しさを持った子です。
忙しい毎日の中で、なかなかゆっくり話す時間も少なかったかもしれないけれど、あなたの頑張りや思いやりは、ちゃんと伝わっていたよ。
家族みんなが、あなたの成長を心から喜んでいます。
これから中学校でも、自分らしさを大切にして、ひとつひとつの経験を楽しんでね。
どんなときも、私たちはあなたの一番の味方です。
卒業、本当におめでとう。
◇◇より
〇〇へ
卒業おめでとう!
家の中がいつもにぎやかで、ゆっくり話す時間が少ない中でも、あなたは自分のペースで一歩ずつ成長してきましたね。
ときには小さなケンカをしたり、譲ったり、我慢したり…。
兄弟姉妹の中で暮らす毎日は大変なことも多かったと思います。
でも、あなたが見せてくれる笑顔や優しさは、家族みんなをあたたかくしてくれました。
お兄ちゃん・お姉ちゃんも、下の子たちも、みんなあなたの卒業を心から喜んでいます。
これからはもっと自分のことを大切にして、好きなことにもたくさんチャレンジしてね。
たくさんの家族に囲まれていることは、あなたの強さにもなるはずです。
あなたの歩む道を、これからも家族みんなで応援しています。
◇◇より
一人っ子・初めての卒業を迎える親向け例文
〇〇へ
小学校卒業、本当におめでとう。
あなたのランドセル姿を見るのも、今日で最後なんだね。
毎朝一緒に歩いた道、一緒に選んだ文房具、初めての遠足や発表会…ひとつひとつが、昨日のことのように思い出されます。
あなたが生まれてから、親になることも、育てることも初めてで、私たちも手探りの毎日でした。
うまくできなかったこともたくさんあったと思うけれど、あなたが笑ってくれるたびに、救われてきました。
一人っ子のあなたにとって、家族は私たちだけ。
でも、これから広い世界に出て、いろんな人と出会い、自分の世界を少しずつ広げていくんだと思うと、うれしくて、ちょっぴりさみしい気持ちです。
でもね、どんなときも、あなたの味方です。心から、これからの毎日を楽しんでほしいと思っています。
卒業おめでとう。ありがとう。
◇◇より
〇〇へ
卒業おめでとう。
あなたが生まれてから、毎日が初めての連続でした。
初めて抱っこした日、初めて歩いた日、初めて保育園に行った日、そして今日、初めての卒業の日を迎えました。
ひとつひとつの「初めて」を一緒に重ねながら、家族として成長してきたんだね。
一人っ子のあなたは、話し相手も遊び相手も、いつも私たち親だけ。
でも、そのぶんたくさんの会話や時間を分かち合って、笑ったり泣いたりしながら、心を育ててきました。
小さな背中を見送りながら、ここまでよく頑張ってきたなぁ…と、今は胸がいっぱいです。
これから先、どんな未来が待っているのか楽しみでなりません。
あなたらしく、あせらず、一歩ずつ進んでいってください。
どんな時も、あなたを信じて、そっと背中を押せる存在でいたいと思っています。
◇◇より
まとめ
大切なのは、お子さんへの素直な気持ちを、自分の言葉で伝えることです。
書くときは、次の3つの流れを意識してみてください。
- 導入:卒業へのお祝いの気持ち
- 本文:小学校での思い出や、成長を感じたエピソード
- 結び:これからへの応援や励ましの言葉
メッセージは、書いたその日だけではなく、お子さんが大人になってからも読み返す宝物になります。
難しく考えすぎず、あなたらしい言葉で、あたたかい一言を届けてくださいね。