小学校、中学校、高校の卒業の際に書くことになる卒業文集。
その内容として、クラブ活動・部活動の経験に焦点を当てる方も多いかもしれません。。
ただ、いざ部活動について書こうと思っても、
卒業文集にどう書けばいいか分からない…。
と悩む方も多いでしょう。
そこで当記事では、部活動をテーマにした卒業文集を手軽に書く方法をお伝えします。
また、具体的な例文も提供しているので、参考にしてみてください。
【卒業文集】部活をテーマにした時の手軽な書き方
部活動をテーマにして卒業文集を書く場合、次の手順を通りに行えば、手軽に書くことができます。
- 「所属の部活名・役割」を紹介
- 「何を目指して頑張ったのか」を説明
- 「実際に体験した出来事」を話す
- 「経験から得たこと」を紹介
- 「今後達成したいこと」を紹介
順番に説明していきます。
「所属の部活名・役割」を紹介
まず、あなたが所属していた部活名と役割(ポジション)を紹介していきましょう。
例を挙げると、
- 「部長」、「副部長」だった
- 「ゴールキーパー」だった(サッカー)
- 「トランペット」担当だった(吹奏楽)
などです。
そして、これらの役割を踏まえて最初の文章を書くなら、次のような感じです。
- 僕はバスケットボール部に所属し、ポイントガードとしてプレイしていました。
- 私は演劇部で活動し、主に舞台裏でセットを作成していました。
- 私は合唱部で、ソプラノパートを担当していました。
- 私は囲碁部所属です。毎週の対局で技術を磨いていました。
- 私はバドミントン部でプレーし、主にダブルスを頑張ってました。
ちなみに、このタイミングで、どのような理由や動機でその部活に加入したのかを説明するのもアリです。
例文としては、下記の通り▼
- バスケのアニメを見て、自分もあんな風になりたい!そう思い、バスケ部に入りました。
- 私は小さい頃から手芸に興味がありました。なので、自然と手芸部に入っていました。
- 私は、中学時代もサッカー部でした。そのため、高校でも迷わずサッカー部に所属しました。
- 僕は泳ぐことが昔から好きだったため、水泳部に入りました。
- 私は小学生の頃から野球ばかりしていました。だから、中学でもやりたい部活は野球部のみでした。
「何を目指して頑張ったのか」を説明
次に、何を目指して部活動を頑張ってきたのかを説明しましょう。
「え、目指していたものとか全然ないんだけど…?」
こういう方は大勢いると思いますが、全然大丈夫です!
そんなに真面目に考える必要はなくて、
- 「とにかく地区大会1回戦突破をすることだけを考えて」
- 「私よりも強い○○さんに勝ちたくて」
など、そこまでガチな目標じゃなくてもいいんです。
ほんの少しでも、
「部活動では、このためにちょっと頑張ってたかも…?」
といった内容を書いてみましょう。
- 自己ベスト更新のために、毎日努力してきました。
- 県大会出場を目標に、休日もトレーニングを行ってきました。
- 同じ部活で、私よりも強い〇〇さんに勝つためだけに、ずっと練習を頑張ってきました。
- コンテストで賞を一回でも取るために部活に取り組んできた。
- 文化祭で少しでもみんなを楽しめればいいなと思い、3年間練習してきました。
「実際に体験した出来事」を話す
3つ目に、あなたが実際に体験したことを書いていきましょう。
例えば、
- 試合で嬉しかったこと、悲しかったこと
- 部活メンバーと何を話し、何を頑張ったのか
- どんな練習を行って、どんな結果を残したのか
といったことです。
この具体的な体験を書く際、
「インパクトのある体験じゃないと、いけないのかな?」
と思うかもしれませんが、そこまで気にしなくていいんです!
あなたの中で起こったちょっとした出来事でも、他人からしたら貴重な体験談なので、なんでも書いてみましょう。
一例として、
「地区大会の予選1回戦で負けて悔しかった」
という体験談も、
- 「今度こそは1回戦突破する!そう思って望んだ試合でしたが…結果は敗退。」
- 「めちゃくちゃ悔しかったし、ちょっと泣いてしまった。」
- 「でも、同じ部活の○○君が県大会出場して、さっきの悔しさは吹っ飛んでしまった。」
といった感じで、書くこともできます。
成功した体験談を書くのも、もちろん良いです。
ですが、失敗してしまった体験談でも、書き方によっては興味をそそられる内容にできます。
ちなみに、印象に残っている出来事があれば、その内容だけにしぼって書くと効果的かもしれません。
一つのエピソードにしぼることで、記事全体の印象が向上するからです。
ただ、文章作成が得意でない場合、一つのエピソードから多くの内容を引き出すのは難しいかもしれません。
そのような時は、2つ以上のエピソードを取り上げて、内容を豊かにするのも一つの方法です。
「経験から得たこと」を紹介
4つ目に、部活動の経験から何を得たのか?を書いていきましょう。
「正直、何も思い浮かばないんだけど…」
こういう方の場合は、この部分を省略することも可能です。
ただ、少しでも記入ができそうなら、チャレンジしてみてください。
特に、「小学校」、「中学校」の卒業文集では、この部分を書かなくても大丈夫かもしれません。
ですが、高校生の場合に限っては、「経験から何を得たのか?」を書いておく方が無難です。
- 吹奏楽部で、共に演奏することで部活メンバーとの絆が深まり、協力することの重要さもわかりました。
- サッカー部でプレーする中で、チームみんなが上手くなることが大切だと気づきました。
- 水泳部で泳ぎ続けることで、どんなに大変でも諦めない強さが身につきました。
- 美術部で絵を描くことから、自分の感じたことを形にする喜びを理解しました。
- 書道部で活動してきたことで、礼儀作法や忍耐力を養えました。
「今後達成したいこと」を紹介
最後に、今後達成したいことを書きましょう。
ただ、人によっては、
「進学後は、違う部活に入ろうと思っている」
という場合もあるかもしれません。
その場合は、
「〇〇で得た経験を高校生活にも生かしていくつもりです」
と表現すると自然ですね。
また、部活によっては、
「高校では□□に入る予定ですが、○○部で得た経験を活かしたいと思います」
といった書き方もできるかもしれません。
- この3年間で合唱部で覚えた歌の技術を、高校でもさらに磨いていきます。
- 小学校で楽しかったサッカー部の経験を活かして、中学でもサッカーを楽しみたいです。
- 高校で新しく始める写真部で、中学の美術部で学んだセンスを活かします。
- 中学で楽しんだ吹奏楽部の経験を生かして、高校でも音楽活動を続けます。
- 高校の3年間、演劇部で学んだ表現力を、大学でも使っていきたいです。
【卒業文集】部活をテーマにした時の具体的な例文
「長文でもいいから、具体的な例文が見たい!」
という方のために、部活をテーマにした時の例文をご紹介します▼
■タイトル:「演劇部で学んだ舞台裏の価値」
中学時代から私は演劇に興味があったので、高校進学と同時に演劇部に入部しました。
3年間の高校生活の中で、2年生の終わりに部の代表に選ばれました。
代表として選ばれた時は光栄だったものの、内心では複雑な気持ちでいっぱいでした。
というのも、私は演技力では部内でも特に際立っていたわけではなく、常に主役を演じるわけでもありませんでした。
「なぜ代表になったのだろう」と自問自答する日々。
他の部員たちも、もっと演技が上手な人が代表になれば、部全体のレベルも上がるだろうと思っていたかもしれません。
しかし、私は代表として、ただ前に立つだけではなく、裏で支えることの重要さを知りました。
代表になってからは、公演の企画やスケジュール管理、道具作りに至るまで、すべてにおいて積極的に関わるようになりました。
部員みんなの練習の見直しやモチベーションの維持に努め、疲れている部員には励ましの言葉をかけ、全員が一丸となれるよう心掛けたのです。
その甲斐あってか、高校最後の大会では、我々の演劇部は高い評価を受け、一つの賞を受賞することができました。
舞台上の役者だけでなく、舞台裏で支える私たち全員の勝利でした。
その時、部員の一人が言った「君がいなければ、こんなにうまくいかなかった。本当にありがとう」という言葉は今も私の心に残っています。
この経験から、私はチームでの成功は表に見える人だけのものではなく、支える全員の努力によって成り立つことを学びました。
私が舞台に立たなくても、チームが成功すればそれは自分の成功でもあると心から感じるようになりました。
チーム全体が受賞したその日の喜びは、個人の名誉よりもずっと大きなものでした。
これから大学生活を迎えるにあたって、私はこれまでの経験を生かして、どんな団体においてもその価値を最大限に発揮していきたいと思います。
まとめ
部活動をテーマにした卒業文集を手軽に書く方法と、具体的な例文をご紹介しました。
いきなり書こうと思っても、何をどう書いていいか分からない人は多いかもしれません。
ですが、
- 「所属の部活名・役割」
- 「何を目指して頑張ったのか」
- 「実際に体験した出来事」
- 「経験から得たこと」
- 「今後達成したいこと」
と分けて少しずつ書いていくと、ある程度まとまった文章が書けるようになります。
もし、どこかで詰まってしまったら、当記事の例文を参考にしていただけたら幸いです。