三学期の終わりに訪れる卒業シーズン。
それに向けて、給食室の調理員として「卒業生に向けてメッセージを書いてください」と依頼されることもあるでしょう。
しかし、調理中は子どもたちと顔を合わせることも少なく、
「ほとんど話したことがないのに、何を書けばいいの…?」
と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、給食調理員の立場でも書ける卒業メッセージの書き方や例文をご紹介します。
子どもたちへの想いを、自分らしい言葉で届けるヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。
給食室調理員からの卒業メッセージを書くポイント

ここでは、自然で伝わる卒業メッセージを書くためのポイントをわかりやすくご紹介します。
ふれ合いが少ない立場を前提に考える
給食調理員は、基本的に子どもたちと直接会話する機会が少ないです。
なので、
「みなさんが給食を楽しみにしてくれていると聞いて、嬉しかったです」
「毎日、心を込めて給食を作ってきました」
など、“裏方として支えていた”という立場を活かした言い回しが自然で好印象です。
「応援」や「エール」の言葉を中心に
ふれ合いが少ない場合は、感謝よりも未来へのエールを込めた言葉を選びましょう。
たとえば、
「これからもたくさん食べて、元気に大きくなってくださいね」
「中学校でも楽しいことがいっぱいありますように」
といった、前向きであたたかい応援の言葉が良いでしょう。
給食の思い出や裏話を添える
給食調理員だからこそ伝えられる内容があります。
それが「給食づくりの裏話」や「人気メニューに込めた想い」などです。
たとえば、
「カレーの日は『みんな喜んでくれるかな?』と想像しながら作っていました」
「パンがふっくら焼けた日は、なんだか私たちも嬉しくなるんです」
など、裏話を添えることで、普段見えにくい給食室の思いや工夫が、さりげなく伝わりますよ。
給食室調理員の卒業メッセージ例文集

ここでは、立場に合った自然で伝わりやすい卒業メッセージの例文をご紹介します。
小学生・中学生向けに分けていますので、ご自身の立場に合った内容を参考にしていただければ幸いです。
小学校6年生向けのメッセージ例文
ご卒業おめでとうございます。
給食室では、みなさんの「おいしかった」の声や笑顔を思い浮かべながら、毎日心を込めて調理してきました。
これからの中学校生活でも、しっかり食べて、元気に楽しく過ごしてくださいね。
皆さんの未来が明るく実り多いものでありますよう、給食室から応援しています。
ご卒業おめでとうございます。
給食室では、みなさんが毎日元気に食べてくれることを思いながら、心を込めて給食を作ってきました。
お話しすることはあまりありませんでしたが、返ってきた食器を見て「今日もよく食べてくれたな」と思うと、とても嬉しくなりました。
中学校では、いろいろなことにチャレンジする日々が待っていると思います。
しっかり食べて元気に過ごしながら、新しい毎日を楽しんでくださいね。
みなさんのこれからの成長を、心から楽しみにしています。
中学校3年生向けのメッセージ例文
ご卒業おめでとうございます。
給食室では、皆さんがしっかり食べてくれることを励みに、毎日心を込めて調理してきました。
高校では環境も変わり、忙しい日々が始まると思いますが、健康を大切に、自分らしく歩んでください。
皆さんのこれからの道が実り多いものになるよう、給食室から応援しています。
ご卒業おめでとうございます。
給食室では、皆さんが日々の食事を大切にしてくれていることを、静かに感じながら調理を続けてきました。
姿を見る機会は多くありませんでしたが、食缶が空っぽで戻ってくるたびに、元気に過ごしている様子が伝わってくるようでした。
これから始まる高校生活は、新しい挑戦や学びに満ちていると思います。
慌ただしい日々の中でも、しっかり食べて、体と心を整えることを忘れないでください。
皆さんの未来が、自分らしく前向きに歩んでいけるものでありますように。
給食室から、心より応援しています。
給食室調理員からの卒業メッセージまとめ
今回は、給食質調理員からの卒業メッセージの書き方や例文をご紹介しました。
ふれ合いが少ない立場でも、言葉に気持ちを込めれば、きっと子どもたちの心に届きます。
給食室からのメッセージは、静かだけれどあたたかい「エール」として、卒業生の記憶に残ることでしょう。
紹介したポイントや例文を参考に、あなたらしい言葉で送り出してみてください。