子どもに関わる仕事をしていると、必要になるのが「保護者への電話」。
学校の先生や保育士、塾の先生など、保護者と連絡を取る場面は避けて通れませんが、
- 「何時なら迷惑じゃないかな…?」
- 「この時間に電話しても大丈夫かな?」
と不安になることも多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、保護者へ電話をかけるベストな時間帯について、わかりやすく解説します。
「目的別」、「職種別」でも説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。
保護者へ電話するベストな時間帯とは?

結論から言うと、基本は「16時~17時半くらい」がもっとも無難です。
なぜなら、この時間は、
- 子どもや保護者が帰宅している可能性が高い
- 忙しすぎず、家の中が落ち着き始める
- 相手に負担をかけにくい
など、ちょうど良いタイミングだからです。
ただし、これはあくまで「一般的な目安」です。
実際には、
- 電話の目的(連絡・緊急・謝罪など)
- あなたの職種(先生・保育士・塾講師など)
によって、最適な時間は変わることもあります。
そのあたりも、このあと詳しくお伝えするので、ぜひ最後まで読んでみてください。
【目的別】保護者へ電話をかけるおすすめ時間と注意点

ここでは、電話をかける「目的別」に、ふさわしい時間帯と注意点をわかりやすくご紹介します。
緊急時(ケガ・体調不良など)
緊急時は迷わず、すぐに電話を
子どものケガや体調不良など、緊急の場合は、時間を気にせず迷わずすぐに電話しましょう。
保護者にとっては、子どもに何が起きたのか、できるだけ早く知りたいと思うのが当然です。
すぐに知らせてもらえることで、かえって安心されることが多いものです。
「お忙しいかもしれない」とためらってしまうかもしれませんが、こうした場面では遠慮は不要です。
まずは保護者に事実をきちんと伝えることが大切です。
それでも気をつけたい伝え方
緊急時は、誰でも焦ってしまうものです。
だからこそ、次のような落ち着いた伝え方を意識しましょう。
- まず「何が起きたか」を簡単に伝える
- 現在のお子さんの様子を伝える
- 今後どうするかを伝え、保護者の希望を聞く
また、早朝や夜間でも遠慮せず、必要なら電話をしましょう。
その際は、
「突然のご連絡で驚かせてしまい、申し訳ありません。お子さんのことで大切なご報告があり、お電話いたしました。」
と一言添えると、保護者の不安も和らぎます。
お礼・連絡・確認などの通常連絡
基本は「16時~17時半くらい」がベスト
通常の連絡は、16時~17時半の間にかけるのが無難です。
この時間なら、保護者も帰宅していることが多く、比較的落ち着いたタイミングだからです。
ただし、ご家庭によっては、夕食の準備やお子さんのお世話で忙しいこともあります。
もしつながりにくい場合は、無理にその日のうちに何度も電話をかけるのは避けましょう。
留守電や不在の場合のマナー
ただ最近は、すぐ電話に出られない保護者も増えています。
その場合は、次のような丁寧な対応を心がけましょう。
「○○小学校の△△です。●●の件でお電話しました。改めてご連絡させていただきます。」
「○○の件でご連絡しました。ご都合の良い時に折り返しいただけると助かります。」
30分~1時間あけて、かけ直すのが目安です。
2~3回かけてもつながらなければ、いったんメールやメッセージに切り替え。
「改めてご都合の良い時に」と相手のタイミングに配慮するのがマナーです。
謝罪・トラブル対応
謝罪はできるだけ「早め」「明るいうち」に
トラブルや、ケガ・事故などで、こちら側に謝罪が必要な場合は、できるだけ早めに電話をしましょう。
理想は、「子どもが帰宅する前~夕方17時半くらいまでには連絡すること」です。
理由は、保護者が子どもから先に話を聞いてしまうと、不安や不信感が強まる可能性があるからです。
遅くなる場合の対処
どうしても夜20時以降になる場合、まずは、
「夜分遅くに申し訳ありません」
と、丁寧にお詫びしましょう。
謝罪は、できるだけ直接、声で伝えることが基本です。
しかし、時間が遅く、相手のご迷惑になりそうな場合は、
- メールやメッセージで「まずご報告だけ」伝える
- 翌日に改めて電話する
という対応でも大丈夫です。
ただし、謝罪やトラブルの内容が重大な場合は、遅くても電話の方が誠意は伝わりやすいです。
その場合は「遅い時間で大変恐縮ですが…」と前置きし、簡潔にお伝えするよう心がけましょう。
【職種別】保護者へ電話をかけるオススメ時間帯

ここでは「学校の先生」「保育士」「塾講師」の3つの職種ごとに、おすすめの電話時間帯をわかりやすくまとめます。
学校の先生|電話は「平日の放課後」が基本
おすすめ時間:15時~17時ごろ
避けたい時間:日中(授業中や勤務時間帯)・20時以降
学校の先生が電話をかける場合は、平日の放課後(15時~17時ごろ)がもっとも適しています。
この時間なら子供も帰宅していることが多く、保護者にもつながりやすくなります。
夜の電話は基本的に避け、どうしても遅くなる場合でも18時半~19時ごろまでに収めましょう。
保育士|「お迎え前後」が連絡のタイミング
おすすめ時間:15時~17時ごろ(お迎え前後)
避けたい時間:18時以降
保育士が電話をする場合は、お迎えの時間(15時~17時ごろ)を意識すると良いでしょう。
この時間なら、保護者も子どものお迎えを意識し始める頃なので、電話がつながりやすくなります。
夕方18時以降は、帰宅や家事で忙しくなる家庭が多いため、なるべく避けるのがマナーです。
塾講師|「夜間の電話」に注意
おすすめ時間:授業終了後すぐ~21時ごろ
避けたい時間:21時以降はできるだけ避ける
塾講師の場合、授業が夕方~夜にかけて行われるため、どうしても電話も夜間になります。
保護者もこの生活リズムを理解していることが多いので、20時~21時ごろの電話は非常識とは思われません。
特に、
- テスト結果
- 学習状況の報告
などは、授業後にすぐ伝えたいことも多く、この時間帯の電話は許容されやすいです。
ただし、21時を過ぎると家庭によっては「もう遅い」と感じる方も増えます。
そのため、可能なら翌日に回すか、まずはメールやLINEなどで一言添えるのも良いでしょう。
まとめ
保護者への電話は、かける時間帯や目的によってベストなタイミングが変わります。
基本は以下のポイントを押さえておけば安心です。
- 通常連絡 → 16時~17時半くらいが無難
- 緊急時 → 時間に関係なくすぐに連絡
- 謝罪 → できるだけ早め、18時頃までに
(遅くなる場合は一言添えて配慮)
相手の生活リズムや状況を想像して、「この時間なら迷惑じゃないかな?」と考える心づかいが大切です。
迷ったときは、無理をせず、メールやメッセージを活用してみてください。