学校行事の一つである「生徒会の引き継ぎ式」。
旧役員も新役員も多くの人の前で挨拶をする場面がありますが、
「どんな言葉を選べばいいのかわからない…」
と悩んでいる人も少なくないでしょう。
そこで本記事では、旧役員・新役員それぞれの立場に合った挨拶のポイントと例文をご紹介します。
自分らしい言葉で想いを伝えるためのヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。
【旧生徒会側】引き継ぎ式の挨拶文のポイント

ここでは、旧役員が挨拶を考えるときの大切なポイントをご紹介します。
活動を簡単に振り返る
まず大事なのは、自分たちがこの1年間でどんな活動をしてきたのかを、簡単に振り返ることです。
たとえば、
- 文化祭の準備
- 体育祭の運営
- 日々の学校生活を支える取り組み
など、印象に残った活動を一つ二つあげると良いでしょう。
あまり長く話す必要はありません。
「大変だったけれど、みんなで協力して乗り越えられた」
というように、努力と成果を簡潔にまとめるのがポイントです。
支えてくれた人への感謝を伝える
次に大切なのは「ありがとう」を伝えることです。
- 先生方がアドバイスやサポートをしてくれたこと
- 生徒のみんなが協力してくれたこと
- 一緒に活動した生徒会メンバーの頑張り
こうした感謝を一言でも盛り込むと、挨拶に温かみが出ます。
特に、仲間や後輩に向けて、
「一緒に頑張ってくれてありがとう」
と伝えると、聞いている人の心に響きやすいです。
後輩(新生徒会)へのエールを送る
最後に、これから学校を支えていく新しい生徒会メンバーへの言葉を添えましょう。
「これから大変なこともあると思いますが、仲間を信じて頑張ってください」
「私たちができなかったことを、ぜひ挑戦してみてください」
このように、励ましや期待の言葉で締めくくると、引き継ぎ式らしい前向きな雰囲気で終えることができますよ。
【新生徒会側】引き継ぎ式の挨拶文のポイント

新役員が挨拶をするときに大切なポイントをご紹介します。
旧生徒会への感謝を伝える
最初に伝えたいのは、旧生徒会の先輩たちへの「ありがとう」です。
これまで学校を支えてきてくれた努力に触れ、敬意を込めて感謝を述べましょう。
「学校のためにたくさんの準備や運営をしてくださった先輩方に、心から感謝します。」
こうした言葉を入れることで、場の雰囲気が和やかになります。
自分たちの決意や目標を伝える
次に、新しい生徒会としてどんな気持ちで活動を始めるのかを伝えましょう。
ただ「頑張ります」だけでなく、どんな学校にしたいかを一言添えると具体性が出て、聞いている人に伝わりやすくなります。
「全校のみなさんが安心して過ごせる学校を目指します。」
こうした前向きな目標を示すことで、「新しい生徒会に任せて大丈夫そうだ」と感じてもらえます。
周囲への協力をお願いする
生徒会の活動は、一人や役員だけでは成り立ちません。
先生や生徒全員の協力が必要です。
そこで挨拶の中で「力を貸してください」とお願いする言葉を入れると良いでしょう。
「先生方や生徒のみなさんのご協力をいただきながら、精一杯取り組みます。」
協力をお願いする姿勢を見せることで、周りも応援しやすくなります。
生徒会引き継ぎ式で使える挨拶例文

ここでは、旧役員・新役員が実際に使える例文をそれぞれご紹介します。
状況に合わせてアレンジした上で参考にしてみてください。
旧生徒会側の挨拶例文
みなさん、こんにちは。今年度の生徒会長を務めた○○です。
振り返ってみると、この1年間は本当にあっという間でした。
行事の準備では思うようにいかず悩んだこともありましたが、その分、みんなで工夫して形にできた時の達成感は忘れられません。
ここまで活動を続けられたのは、支えてくださった先生方、協力してくれた全校生徒、そして一緒に頑張ってくれた役員のみんなのおかげです。
心から感謝しています。
今日からは、新しい生徒会が学校を引っ張っていきます。
きっと新しい工夫やアイディアで、さらに学校を盛り上げてくれると思います。
私もその姿を楽しみにしながら応援していきます。
最後に、この生徒会での経験は、自分にとって大切な財産になりました。
支えてくれたすべての人に、改めて感謝を伝えたいと思います。
本当にありがとうございました。
皆さん、おはようございます。旧生徒会長の○○です。
この一年間、生徒会の活動を通してたくさんの経験を積むことができました。
とくに、日々の小さな準備や裏方の仕事が、行事を成功に導く大切な力になることを実感しました。
派手さはなくても、続けることで大きな成果につながることを学べたと思います。
ここまで活動をやり切ることができたのは、先生方の支えや、学校生活を共につくってくれた全校生徒のみなさん、そして一緒に走り抜けた仲間のおかげです。
本当にありがとうございました。
今日からは、新しい生徒会に学校を託します。
新しいメンバーが、私たちには思いつかなかった発想で、もっと魅力ある学校をつくってくれると信じています。
最後になりますが、この生徒会で過ごした時間は、私にとってかけがえのない宝物になりました。
支えてくださったすべての方に、改めて感謝を伝えたいと思います。
ありがとうございました。
新生徒会側の挨拶例文
みなさん、こんにちは。新しく生徒会長を務めることになった〇〇です。
まずは、この一年間学校を引っ張ってくださった旧生徒会の先輩方に、心から感謝します。
先輩方の姿を見て、私たちもこんなふうに学校を支えたいと思うようになりました。
これからの活動では、先輩方が築いてくださったことを大切にしながら、さらに新しいことにも挑戦していきたいです。
そのためには先生方や生徒のみなさんの協力が欠かせません。どうかこれからもご支援をお願いします。
まだ未熟ですが、一生懸命取り組んでいきます。どうぞよろしくお願いします。
本日は、このような場で挨拶をさせていただきありがとうございます。新生徒会で生徒会長を務めます、○○です。
まず、これまで学校をより良い場所にしようと努力してくださった旧生徒会のみなさんに、心からお礼を申し上げます。
先輩方の活動を間近で見て、その責任の重さとやりがいを実感しました。
これから私たち新生徒会は、“誰もが意見を言いやすい生徒会”を目指して活動していきたいと思います。
行事の運営だけでなく、学校生活全体をもっと充実させられるよう、日々工夫して取り組んでいきます。
もちろん、私たちだけでは力が足りません。
先生方、そして生徒のみなさんのお力をぜひ貸していただければと思います。
まだまだ至らない点も多いですが、誠意を持って全力で務めます。
これからどうぞよろしくお願いします。
まとめ
今回は、生徒会の引き継ぎ式で使える挨拶例文と、文章作成のポイントをご紹介しました。
生徒会の引き継ぎ式での挨拶は、旧生徒会と新生徒会で役割がちがいます。
それぞれ、以下の内容を盛り込むと、わかりやすい挨拶になりますよ。
- 旧生徒会:「活動の振り返り」「感謝」「後輩へのエール」
- 新生徒会:「先輩への感謝」「これからの決意」「協力のお願い」
どちらも長く話す必要はなく、自分の気持ちを素直な言葉で伝えることが一番大事です。
例文を参考にしながら、自分らしい挨拶を考えてみてくださいね。